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2014年6月14日 (土)

特許業界のこと

先日、メールにて特許業界のことについて質問がありました。

その方のスペックは、

30代前半、バイオ系、院卒の方。

現在、企業に就職し、これから弁理士を目指して特許事務所に転職したいとのこと。

そして、特許業界の将来のこと、

つまり先細りなのか、食べていけるのか等についての教えて欲しいとのこと。

こういうお問い合わせを頂く度に、

先ずは、自分の人生は自分で決定してくださいという立場をとっています。

資格を目指すことも、転職することも、…、その他、

あなたの人生において重要な決定事項は全てあなたの決断でお願いしたい。

その上で、私の意見を求められるのであれば、回答します。

しかし、私の意見はあくまでも私の感想であり、想いです。

それはあなたの人生や決断に何ら影響を与えるものではないはずです。

このことは最初にお断りしておきます。

先ず、あなたが、昭和時代の特許事務所の盛況ぶり、

つまり、大手企業から特許案件を大量に受任して所定の納期で仕上げるのことの繰り返しを想定されているのであれば、

現在そしておそらく将来も、そのような状況にはならないと考えています。

日系企業大手の出願件数は、大方、右下がり的に低下しており、

加えて弁理士の数が増加しているため、

一般的な需要と供給の観点から、受任も益々厳しい時代になるはずです。

また、競争相手が多いため、手数料も低下傾向にありそうです。

年に多くの特許出願をかかえている企業は低コストを望みますし、

当然ながら、

弁理士側にも競争原理が作用するためです。

このような状況を想定するのであれば、

”先細り”という言葉は間違っていないと思います。

しかしながら、声を大にして言いたいのは、

弁理士という資格と能力を活かす仕事は、

このようなビジネスモデルだけではないということです。

弁理士はコンサルタントです。

コンサルタントのような振る舞いで様々な経験を積むことができます。

本来の弁理士業務で培った能力は、実はいろいろな方面で応用できるのです。

自分しかできない仕事を見つければ、

報酬も自分で決定することができますし、

さらに驚いたことは、

クライアントから評価されれば、

クライアント側からもっと請求してくださいという言葉を頂けることです。

嬉しいですよ。

あなたの仕事がマニアックであればあるほど、

競合がいないので、あなたの独占場になりましょう。

あなたしかできなければ、

弁理士費用(この場合はコンサルタント費用)も全て自分で決定でき、誰も文句いえません。

それどころか、

あなたしかできない仕事に対してクライアントから評価されます。

中にはクライアント側からもっと請求してくださいと言って頂けます。

実話です。

このような広い意味で考えることができれば、

弁理士という仕事は大変面白く、ワクワクしてエキサイティングな毎日を過ごすことができますね。

弁理士とは、無限の可能性を持った資格であると私は思っています。

最後にひとつ言えることは、

特許事務所に転職する場合でも、特許事務所に多くを期待することは止めた方が身のためです。

特許事務所では、出来高制が幅をきかせています。

福利厚生についても恵まれていません。

まして弁理士資格も取得されていなれば、かなり無謀だと思います。

資格の勉強と仕事のノルマの両立は、大変難しいからです。

さらには人間関係、特に所長との相性は大きくモノをいいます。

せめて資格を取得されてから検討されても遅くはないはずです。

参考にして頂ければ、幸いです。

以上

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