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2018年12月26日 (水)

中小企業振興公社の外国特許助成金審査の1次審査終了!

先週は、38.5度の発熱があり、3日間寝込みました。

幸いなことにインフルが陰性で、風邪のようです。

たまに、年末年始にひどい風邪をひきます。

疲れがピークに達したのも事実ですが、私は寒さに弱いです。

さて、発熱する直前に、

中小企業振興公社から依頼を頂いた外国特許助成金審査の1次審査が終了しました。

これは東京都に本社又は営業所がある中小企業が利用できる制度で、審査に合格すると、最大300万円が助成されます(負担率1/2、返済は不要)。

毎年、私が審査員として関与させて頂いております。

1次審査とは、私の審査のことです。

審査は、もう一人の知財アドバイザーが担当し、2人の合計点で合否が決定されます。

ところで、今年、応募書類を拝見して思ったところは、

中国、韓国への外国特許出願が減ったという印象です。

韓国への特許出願は、ほぼゼロです。

10年前までは日本の中小企業でもお隣の韓国に出願することが多かったと思いますが、

製造の委託先が韓国から日本国内や他の外国へ移行したのか、あるいは事業そのものがクローズしたのか、

ほんとに韓国への特許出願が激減しました。

そもそも韓国で日系企業が特許権を取得したとして、韓国の裁判所で日系企業の権利が法的に保護されることがあるのか疑わしいニュースが昔から散見されますが、

日本と韓国の戦後の関係という観点から捉えると、戦犯国とされている日系企業が不利に扱われると想像することは容易です。

それほど日本と韓国は犬猿の仲なのです。

そもそも韓国市場が小さいことも関係していると思います。

ただ、韓国製品の品質のお蔭で、韓国国民には日本のものは質が良いと評価される傾向があり、日本製が良く売れるお国柄だともいえます。

翻って、中国。

ここはアジアナンバーワンの国で、一昔前から、中小企業からも特許の出願国として人気がありました。

ただ、最近、中国から撤退する日系企業が増加傾向にあるため、それに比例して特許出願の件数も減っているようです。

少なくとも一時期の勢いは消えて無くなりました。

それでもやはり、中小企業3社に1社の割合で特許を移行しているようです。

台頭してきたのはインド。

でも、インドは特許制度に難がいっぱいあります。

審査も遅い、審査官のやる気も感じられない。

他国の特許情報を提供しなければならず、なにかと時間と費用がかさむ。

中小企業がインドへ特許出願する際には、甘くないことを覚悟してください。

時間も費用も中国の2倍、3倍以上のものを負担する覚悟(投資対効果)が有りますでしょうか?

最後に、中小企業の特許の移行先として顕著に増加したと感じる先は、ヨーロッパです。

EPC条約に基づき、ヨーロッパ特許庁へ移行することが多いと思いますが、

特許査定後に有効化させる国は、ドイツ、イギリス、フランス以外にも多岐にわたります。

スイス、スウェーデン、スペイン……マイナーな国も指定されます。

米国も人気ですが、ヨーロッパへ移行する中小企業が多くなってきたという背景。

個人的には、CEマークを取得した方が良いかも、と思たりしますが…(笑)

最近の日本の中小企業の経営方針が、

アジア一辺倒から大きく変化してきていることが、

これらに反映されているようです。

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