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2019年1月22日 (火)

特許審決

本日、かなり難しいケースの拒絶査定不服審判で、特許審決に至りました。

拒絶理由は、特許法36条4項、29条1項、2項という三役揃い踏み。

特に苦労したのは、特許法36条4項違反(実施可能要件違反)です。

発明を実施することができないと指摘されて、実施できるという主張が認められるためには、

実験が有効です。

今回のケースも、依頼人の協力のもと、実験を行い、審判官に面接を申し込んで、その実験データを目の前で披露して参りました。

単に実験結果を示すのではなく、

実験結果を根拠として用いながら、ロジックで説明を行い、特許法36条4項違反を解消する必要があります。

10年程前に、同じく拒絶査定不服審判において、ナノバブルの特許案件で苦しみました。

当時、ナノバブルを計測できる電子顕微鏡などの精密測定機器を有しておらず、

目で見えないものが存在することを証明しろと言われた経験があります。

存在しないことを証明するのは困難(ほぼ不可能)ですが、

目に見えないものを証明せよ、と言われても非常に困難なケースがあります。

幽霊の存在を証明してください、というようなものですね。

今回の審判でも、マイナスイオンという目で見えないものの移動軌跡に関する説明が必要となるもので、かなり厳しい案件です。

マイナスイオンが経路を進行しているときの証拠が示せないので、とても苦労しました。

特許法36条4項違反に対して、審判官合議体の拒絶見解に対し真っ向から反論するというよりは、根拠に基づき、丁寧に説明して、理解して頂く、という方向がよろしいかと思います。

間違っても、熱くなって口喧嘩するのではなく、指摘されている技術に関する価値の共創を図ることが重要です。

今回のケースも、新規性・進歩性違反の解消より、実施可能と立証することがはるかに厄介でした。

途中、なかなか進展しないことで依頼人との仲も不味くなりかけましたが、

今日の特許審決の一報を入れたとき、感謝の気持ちを頂きましたので、私の努力や精神的苦痛も報われた気がします。

弁理士をしていて何が一番うれしいかと言えば、

特許性の厳しいケースが、

特許審決(特許査定)に至っときに、依頼人から頂く感謝のお言葉。

審査の過程が大変だったケースほど、その言葉の重みがより強く感じられます。

私がお酒を飲める人なら、飲みに行きたい気分になるのでしょうが、

下戸である私は、依頼人の御礼の言葉によって心の平和を築くのです。

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