« 【審決取消訴訟】次は口頭弁論 | トップページ | 【特許権侵害訴訟】査証制度の導入 »

2019年12月 1日 (日)

この3年間あらゆる判例に当たる!

この三年間の実務で、過去20年分以上の特許裁判の多くの判例にあたりました。

特許権侵害訴訟の判例だけではなく、審決取消訴訟の判例を含めて、

明細書の記載要件(明確性要件、サポート要件、実施可能要件)、新規性及び進歩性に関する論点を含む事件すべて。

実は、現在裁判所に係属している事件の前に、別件で特許権侵害訴訟を提起しており、実質勝訴の和解で終結しました。

それから約三年が経過。

特許権侵害訴訟を提起すれば、相手方からはカウンターとして特許無効審判や審決取消訴訟が請求・提起されることが定石です。

侵害訴訟の原告ですが、相手方からの請求・提起に対して被請求人・被告という立場になり、防御に徹します。

まさに攻撃防御を同時に行う状況になります。

通常、弁理士は準備書面を作成することになりますので、原告・被告の同時係属で三倍忙しくなります。

準備書面では上記論点の議論を展開するのですが、

このときも自分勝手な願望論や感想文にならないように、規範や判例を重視します。

弁理士がどれだけ有利な判例や規範を知っているのか、これが勝敗に大きく影響してくるような手応えを感じます。

ですから、上記論点に関する今までの判例についてはすべて目を通しました。

知財高裁の部や東京地裁の裁判長の個性までわかるようになります。

判例は、知財高裁のこの部は特許権者に厳しいとか、東京地裁のこの裁判長はアンチか否か、特許権者の立証責任の仕方等、多くのヒントが隠された宝箱です。

真正面から特許性の論点を議論するのは当然ですが、部や裁判長の個性に合うような弁論の仕方がとても重要になる。

いろんな視点で多くの論点を検討した三年。

寝る間を惜しんで、技術常識を立証するための証拠調べをしたことも一度や二度ではありません。

複数の弁護士と共同した訴訟チームで戦っていますが、特許に詳しいのは私の一人という状況では、弁理士の責任重大です。

プレッシャーも半端なく、裁判所での弁論応酬が夢のなかに出てくることも時々あります。


このような状況を身を置いて、私はとても恵まれていたと思います。

自分自身の実力もこの三年間の実戦で大きく飛躍したことも感じます。

関係者様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、訴訟代理人弁理士として、

公共との調和を図りつつも、依頼人の利益を追求していきたいと思います。


|

« 【審決取消訴訟】次は口頭弁論 | トップページ | 【特許権侵害訴訟】査証制度の導入 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【審決取消訴訟】次は口頭弁論 | トップページ | 【特許権侵害訴訟】査証制度の導入 »