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2020年2月19日 (水)

翻訳業界の続き…

翻訳は特許翻訳だけではなく、技術翻訳や論文等の翻訳もあります。

弊所は土木学会の論文の翻訳(日本語⇒英語)をかなりの件数、受任しています。

特許翻訳とは決まり事が異なりますが、両方に言えることは原文を正しく理解する必要があること。

原文を正しく理解するためには、原文を書いている筆者が正しい文章を記載しなければなりません。

学会論文はまだ良いのですが(その代わり、学会特有の難しさのため理解が困難)、また特許明細書に関しては解読不可能な文章になっていることが少なくなく、この場合、技術知識で自分の理解を埋め合わせていく必要がありますね。


それはさておき、サン・フレアの実績を参考にして、翻訳の対象をみていくと、

ジャンル別では、

・特許を含む知財関連

・技術翻訳

・法律文書の翻訳

・論文翻訳

があり、圧倒的多数は、やはり知財関連。


分野別では、

・機械・電気分野

・IT分野

・医薬・バイオ分野

このうち、ジャンルを問わず、IT分野が最も翻訳ニーズがある分野だと思います。
IT分野は、機械分野のような三次元の動作を頭の中で創造する必要がないため、医薬・バイオ分野のような特殊な知識をもつ必要もないため、文科系の翻訳者の登竜門といわれています。初心者は、先ずIT分野から翻訳業務を始めると良いと思います。

ただし、単価については、医薬・バイオ分野がダントツに高単価です。


次に、言語ですが、

英語ができるという前提があります。

その他の言語は、中国語が増加しているようです。


特に、日本語から英語、日本語から中国語に翻訳できるスキルを持つ翻訳者が不足しています。

ただ、特許の分野では、外内案件は、英語から日本語への翻訳として逐語訳が要求されることが多く、その場合、原文に対応する単語をあてはめると変な日本語になったりしますので、フラストレーションがたまるかもしれません。

逆に、内外案件は、ミラートランスレーションといって、意味が変わらないように(原文の内容に忠実となるように)最適な単語や表現を用いて英訳していきます。変な日本語の文章で記載されている場合、最適となるような英語表現を自分で作っていきます。この作業が結構面白くて、翻訳家としてのやりがいを感じることができるのではないでしょうか。


単価は、日本語から英語(その他の外国語)の方が圧倒的に高単価ですし、翻訳業のニーズがとても高いと思います。

いずれにせよ、翻訳家は、皆さま、翻訳作業で物凄い神経を使いながら、日々厳しい修行を積み、業務に精進されています。

翻訳者に翻訳を依頼する場合には、翻訳の納期と単価についてシビアな条件を求めないことが、良質な翻訳が仕上がる近道です。

私も翻訳を依頼する場合には、そのことを十二分に考え、依頼するようにしています。

翻訳家や翻訳業が十分に報われるようご配慮をお願いします。


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