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2020年2月 1日 (土)

特許翻訳の英訳トレーニング方法

特許翻訳で英訳力をつける方法は、先ず、

自分が作成した特許明細書で外国出願したケースを選択し、

そのときに翻訳者に英訳してもらった表現を徹底して真似るという方法が良さそうです。


自分が作成した特許明細書を題材にすれば、日ごろよく使用する表現がそこに記載されているはずですので、自身の独特の表現の英訳手法を覚えることができるからです。

特許明細書には、書き手の癖があるので、その癖に合致した英語表現を徹底して頭に叩き込みましょう。

今やいろんな特許出願が諸外国に出願されていますので、それを特許庁のプラットホームにあるOPDの機能でファミリ案件の有無を調べます。

ファミリー案件があれば、その米国特許出願か欧州特許出願をダウンロードして、日本の特許出願と比較しながら、進めると良い。

特許明細書に登場する定型表現は、特許翻訳の書籍等を購入して、すべてのパターンを覚えます。


このようなトレーニングで毎週1本程度の英訳作業を継続すれば、1年後には別の世界が見えています。

これは余談ですが、英日翻訳のトレーニングとして、米国を第一国とする特許出願を日本語に変換する方法もあります。

私は、このケースで和訳するよりも、先の英訳作業の方が簡単です。

理由は、文体にあります。

結局、英語力というよりも、日本語としてまともな表現が完成していること(まともな日本語を使用できること)が良い翻訳の条件になります。


米国出願の明細書で度々登場する助動詞。

これを和訳するときに悩むことがある。訳出するのか、訳出しないのか。

助動詞の種類によっては、~される得る、~してもよい、~するかもしれない、という定型訳をそのまま適用すると、

日本語の特許明細書の表現としてあまり使わない表現になります。

特に『~するかもしれない』という表現を特許明細書に記載すれば、審査官は本当に実現されるのだろうかというネガティヴな印象を持つことになり、記載不備の拒絶理由が増える原因になります。


米国特許明細書を作成したアメリカの発明者が助動詞を用いる意図として、『~するかもしれない』という日本語のニュアンスは皆無のはずですので、この辺は技術常識や知識から適訳する必要があります。


そのような意味もあり、原文に忠実な逐語訳になればなるほど、日本人の感覚としてよくわからない文章が仕上がることになるのが、特許翻訳です。

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