お盆最後の日。
本日も自宅で特許明細書書きに没頭。
昨日書き始めた明細書が完成したため、明日一番にクライアントに送信しよう。
自宅での仕事は今日までであり、明日から通常通り、事務所に出所。
お盆中は、チェック出しなど特に用事が無い限り、自宅で仕事をしていた。
ただ、本日は、コスモテック特許情報システムから事務所に電話があったようだ。
自宅で仕事をしていると、事務所の電話番から私の携帯に着信あり。
先日、お願いしていたターミナルアダプタ(TA)が決定したようだ。
お盆中なのに、仕事が速いなぁ。本当に感謝します。
コスモさんに選んでもらったTAは、今週末か来週初めに事務所に納品とのこと。
早急な対応に頭が下がります。これでひと安心。
さて、本日は、タイトルにあるように弁理士の独立事情について、私の体験談(失敗した点、成功した点)を交えて書くことにします。このテーマは、今後も書き続けていく予定。私は人に偉そうなことが言えるほどの人間ではないのですが、以下、経験談を述べます。良ければ、参考にしてください。
先ず、不動産。
弁理士が独立するときに、事務所選びが問題になります。
どこに事務所を構えるかについては、自宅の一部を事務所(以下、自宅事務所という)とする場合、自宅とは別に事務所(以下、賃貸事務所という)を借りる場合、があります。
自宅事務所のメリットは、何と言ってもコストが少なくて済むこと。
今住んでいる部屋の一部を事務所仕様にすればよい。
PCを置き、お客様用のテーブル又はソファを購入すれば、一応、体裁が整います。
事務所を賃貸すると、賃料の他に、権利金(自宅の敷金に相当、物件によっては200万円以上もする)が必要になりますが、これらの費用がないことは、独立当初の不安地獄から少し開放されることになります。この意味では、ある程度、不安も取り除くことができます。
しかし、自宅事務所は、デメリットが多すぎることも、これまた事実のようです。
先ず、クライアントになってもらうために、会社に営業すると、先方が事務所を見に来ることがあります。こちらがどのような環境で仕事しているのかを知るためです。
そのとき、自宅事務所だと、どう思うか?
何ともうけが悪い。
それはなぜか?
会社は組織であるので、取引相手も会社(あるいは組織)を好みます。
自宅事務所では会社というイメージからほど遠く感じられ(個人だと強調しているようなもの)、本気で相手にしてくれない。
特に、大きな会社になればなるほど、こちらも組織がベスト。
弁理士事務所は、2人以上の弁理士がいることを条件に特許業務法人の設立が認められており、最近、その数も増えています。業務法人にしなくても、最低限、弁理士2人以上という体制でのぞみたい。因みに、私の事務所では、弁理士は私一人なので、この点は課題となっています。
また、自宅事務所から出発して、運良く、事業が順調に進むと、所員やアルバイトが必要になります。
ところが、スタッフを増員させると、自宅が賃貸の場合、契約違反になることがあります。
特に、マンションなどの場合には、いつも一人だったのが、スタッフの出入りが加わり、近所からクレームがくることも考えられます(変な宗教団体ではないのですが)。
さらに、一番大きな問題があります。
それは、独立開業することに対して本気になりきれていないこと。
自宅事務所だと開業するときに資金的なリスクが軽減されるため、敷居が低くなりますが、このことは、後戻りできるという逃げ道をつくっていることを意味します。
人間、死に物狂いでやらないと、何も成功しない。
実際、私も、独立当初は潜在失業者?の時期がありました。
特に、独立当初の時期は、廃業の危機もちらつくことがありますが、できることを死に物狂いでかんばるしかないのです。
資金的なことも大切ですが、ここは思い切って事務所を借りることを強く勧めます。
次に、事務所を借りるとなると、その場所が問題になります。
当然に、都心は賃料が高く、郊外は安い。
都心が良いか、郊外が良いかは別として、
一つだけ断言できることがあります。
それは、駅から近い場所にあることです。
クライアントが打ち合わせで来所することもありますが、事務所が駅から遠いと不便をかけることになります。仕事を持ってきてくれる人が来やすい場所にあることが大前提。
最低でも駅から徒歩5分以内、できれば徒歩3分以内の場所。
次に、都心か郊外かについて。
インターネットが発達し、特許庁に対してもオンラインで手続きが可能になると、特許庁の近くに事務所を構える必要は全くありません。
ここで、特許庁近辺の虎ノ門、新橋、溜池山王は、家賃がかなり高めになっています。
私も、当初はその辺に事務所を構えようと不動産屋を訪れましたが、いいなぁと思う物件は全て予算オーバー。
予算内の物件は、私の年齢と同じくらいかそれ以上のねんきもの。
それで、場所を変えて、今の事務所がある新宿にしました。
新宿駅は、最大のターミナル駅になっており、各方面にアクセスが便利だからです。
新宿1丁目から6丁目まで(西新宿は入っていません)のうち、2丁目、3丁目、4丁目あたりが最も高いです。1丁目や6丁目は、駅から少し歩くため、意外と弱気です(これらは、私が独立する直前(2002年の11月時点)の感想なので注意ください。
当時の相場は、築10年から15年の物件で、17,000円/坪くらいでした。
今は地価が上昇しており、つい最近になってオーナー様から賃料値上げの交渉が来ました(泣)。
あと、渋谷、青山あたりは、当時も今もかなり強気です。
ただ、池袋は、都会のわりに意外と安いなぁと感じました。
次に、事務所の広さです。
一人だけで開業する場合、10坪から15坪あれば、十分です。
事業が成功し、広くなることを見越して初めから広めの事務所を借りる人もいますが、広いと坪数が増えるので、当然に賃料が高くなります。
コネなし、金なしの状態で独立した私のような場合は、リスク大です。
小さくスタートし、必要に応じて広い事務所に移転するのがベストです。
因みに、私は最初から約15坪の事務所を借りましたが、狭いという理由で移転する予定は今のところありません(悲)。
なお、あまり古い事務所は、避けた方がよいかも知れません。
IT対応や電気容量制限(最低限、40~50Aは必要)の問題があるからです。
今日はここまでにしますが、
ここまでのポイントは、
①自宅事務所ではなく、自宅とは別の事務所を借りること。
②都心、郊外でもよいが、駅から近い(できれば、徒歩3分以内)こと。
③小さい事務所からスタートすること。
このようなノウハウは、今後とも書いていきます。
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