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2006年8月31日 (木)

業務連絡

業務連絡です。

私、西村がLECの口述試験で試験官を担当することになりました。

LEC口述試験 

9/28(木):午後6時30分~9時30分

10/1(日):午前9時~午後5時

場所:水道橋本校

担当科目:商標法

口述試験でLECを受けられる方、よろしくお願い致します。

当日は、本番さながらの雰囲気でビシバシやります(笑)。

条文を頭に入れてきてください。

長い一日

今日は、早起きをして、早朝から答練の添削に取り組んだ。

LECから添削の依頼が入ったからだ。

合計64通。

受験生の人生がかかっているので、添削する私も必死だ。

基礎答練なので、初学者が多くを占めるが、すでにこの時期から人それぞれの癖が答案に出てくる。

添削をしていて、この人は、早く合格するなと思うことや、きっと苦労するよ、と思うことがある。

答案の書き方については別の回で触れるとして、この添削作業は昼過ぎまで続いた。

そして、ようやく落ち着いたところで、クライアントから新規案件を受任した。

先日出願した案件の内容と似ているので、国内優先か、補正か、別出願かを判断して下さいと頼まれた。

補正では新規事項の追加になるのでダメ、別出願するほどのケースでもないので、国内優先で大丈夫ですよ、と答える。

国内優先だと弁理士手数料も安くできるので、クライアントには喜ばれる。

後日、詳細な原稿を送るとのことで、その件はとりあえず完結。

そして、その担当者から社長に電話を代わってもらい、以前受任した件の図面補充について確認した。

実は、ちょっと前に、その社長が来所し、特許案件を5件受任していた。

そのうち、1件はすぐにでも出来上がりそうな案件、3件は後で社長から図面を頂かないと進められない案件、そして、残る1件はその3件を優先させてから着手する案件だった。

最初の1件は明細書を完成させて既に納品。

そして、次の3件は、何度も催促しているのだが、なかなか図面を送ってくれない状態になっていた。

最後の1件の納期がどんどん延びるので心配になっていた。

そのことについて、担当者から社長に代わってもらい確認すると、

その3件は、現在の技術では実施ができないので、出願を保留するという。

エッーーーーーーーー、そんなん聞いてないよーーーーーーーーー。(私の心の言葉)

出願を保留するのだったら、もっと早めに言って下さいよ。(電話での言葉)

残る1件がそのまま放置の状態になっていたことがやけに空しかった。

実施の目処がたったところで、また連絡してくださいとお願いして電話を切った。

少し力が抜けたところで、続いて、翻訳者から原稿が納品されてきた。

この件、すでにPCT出願した件で、米国に移行する前の案件。

米国移行手続きは、米国の特許弁護士に依頼するのだが、その前に弊所の方で翻訳する。

米国特許弁護士に丸投げするよりも、料金が安くあがり、クライアントにも喜ばれる。

本当のことを言えば、外国出願の場合、国内の代理人を介さず、クライアントの方で翻訳した後、クライアントが、直接、現地代理人に持っていけば、一番安く上がる。

この選択は、当然ながらクライアントに決めてもらっている。

ただ、本件は、弊所を介して現地の弁護士事務所に行く手配になっていた。

その案件の翻訳文が納品されたので、私の方で英文をチェックした後、翻訳文を原文とともにクライアントに送信。

早速、クライアントからお礼のメールを頂いた。

さらに、別のクライアントから原稿の修正依頼が入った。

かなり修正が入っているようで、大変申し訳ない気持ちになる。

クライアント(担当者)の労力を軽減できるように、いつも心がけているのだが、修正が多くなると、クライアントに手数をかけさせることになるので、心苦しくなる。

本当に申し訳ございせん、という気持ちで、心が一杯だ。

この修正も、迅速かつ的確に終わらせて納品しよう。

また、本日は、さらに別の2つのクライアントから新規案件をそれぞれ受任させて頂いた。

本当に感謝。

いい仕事をして、代理人としての責務を果たすつもりだ。

そんなこんなで、事務所を出たのは、午後10時をまわっていた。

今日は、朝早くから長い一日であった。

2006年8月30日 (水)

基本レジュメの使い方

基本レジュメの使い方について書いてみます。

受験生の略全員が基本レジュメ又はそれに近いレジュメを持っていると思います。

弁理士試験の勉強は、条文を中心に行う必要がありますが、基本レジュメが有効な受験ツールになることは事実だと思います。

ここで、基本レジュメはどのように用いると効果的でしょうか?

基本レジュメには基本問題が挙げられていますが、この基本問題を解くにあたって必要となる答案構成を覚えるために使うと有効です。

過去問では、特許庁対応型、裁判所対応型、侵害問題型、概念型、などのようにいくつかのパターンがあります。また、問い方も、とり得る措置を挙げよ、などパターンが決まっていることもあります。

このような問題に対しては、基本レジュメは非常に参考になります。

答案構成は、基本レジュメを見て覚えます。

パターンに分ければ、そんなに多くはありません。

そのときも、挙げる項目については全て覚えます。

例えば、項目列挙タイプの問題では、落ちている項目は加点されないので、項目落ちは非常に損です。

たとえ、取り下げ、放棄、放置などについても書いておきたいものです。

このように、項目落ちを無くすという意味で、基本問題の勉強は必要です。

ただ、基本問題のレジュメをそのまま丸暗記する必要はないように思います。

昔の試験問題のように基本問題がそのまま出題される場合では、基本レジュメの丸暗記が必要でしたが、最近では応用問題が多く、基本問題で書くべき内容の全てが必要ではないからです。

しかしながら、応用問題といっても、基本問題の積み重ねによって初めて解くことができるので、基本問題の構成を押さえつつ、それを臨機応変に修正していく力が必要になります。

応用問題の構成を既存の基本問題の構成にあてはめると、不自然な論文になりますので、問われている内容に注意して、それらが項目として挙げられるように構成しなければなりません。

この力は、答案練習会などで自分が実際書いて身につける必要があります。

基本レジュメで基礎を身につけた後は、答案練習会において攻めの答案を書いてチャレンジしていく必要があります。

基本レジュメの位置づけを再確認し、9月からの勉強に備えてください。

2006年8月29日 (火)

台湾弁理士との面会

今日の午前中は、台湾弁理士が来所し、いろいろと話を聞くことができた。

要は、台湾に出願するときには、私を使って下さいという主旨の営業訪問だ。

約1週間かけて、日本(東京と横浜方面)の特許事務所を回るようだ。

スケジュール表を見せてもらうと、かなりのハードスケジュールに驚いた。

それで、その弁理士は、2005年に台湾で独立したようだ。

歳も比較的若く、専門分野も私のそれと近い。

日本の大学院に留学経験があり、日本語もOK。

それで、なぜ、弊所の事務所名や住所、電話番号を知っているのかと尋ねると、なんと、このブログを見たという。

もちろん、相手も日本語がわかるので、少し照れくさくなった(笑)。

その代理人にブログの感想を聞いてみると、メールアドレスがないので、不便したと言っていた。

確かに!

なお、このブログのプロフィールには、少し前からメールアドレスを入れている。

また、以前に台湾に出願したことがある場合には、データが残るため、こちらの情報が分かるらしい。

それにしても、外国に単独で営業訪問するなんて、すごいと思う。

日本に営業に来る場合には、日本語を話す必要があるが、彼は流ちょうに話す。

この点、私も見習うべきであると痛感した。

とはいえ、英語の勉強はあまり進んでおらず、現在の実力では、通訳なしでネイティブと話すことは困難である(泣)。

しかし、いつかは必ず実現させよう。

そして、こちらから貴所が売りにしているサービスを問うてみると、特許翻訳に自信があるようだ。

確かに、日本語から中国語に訳されると、それが正しいのか否かの判断が困難となるので、翻訳の良さは、強いアピールポイントになる。

そんなこんなで、約40分くらい会話をし、最後に、笑顔でガッチリ握手をして別れた。

印象が良かったので、次に台湾出願の機会があれば、この弁理士にお願いすることにしようと思う。

さて、今日は、その他に、出願手続、審査請求手続などの仕事を片付けた。

また、新しい特許明細書の前半部分(従来技術と特許請求の範囲)を仕上げた。

なお、今日は、所員の給与、外注費、諸経費などの振込み作業を事務員にお願いした。

中でも、8月は複数ある税金の徴収が重なるので、保険料金と重ねたその額に少しビビッテしまった(笑)。

受験機関の講座VS私ゼミ

受験機関の講座は、8月後半に開講するところが多いですよね。

基礎講座以外でも、多肢講座、論文用の講座など、様々な講座があります。

その一方で、受験機関とは関係のない私ゼミもあります。

一体どちらに通うのが効率的なのでしょうか?

私は、受験機関(早稲田セミナーとLECがメインでした)と私ゼミ(石川ゼミ)の両方の経験があります。

経験上、受験機関の講座は、知識の伝授という感が強く、授業形式で一方通行が多いです。

これは、特に、初心者にとっては必要であり、授業のペースにそって知識を無理なくインプットしていくことができます。

休んでも、振り替えができることもありますし、他人に迷惑をかけることもありません。

たくさんお金をかけている分だけ、授業で配布される資料も充実しています。

気になる講師の質ですが、ハズレの講師もいません。

受験機関のゼミもこのような性格のものが多いようです。

私見ですが、受験機関の基礎講座(入門講座)は、早期合格には必須だと思っています。

一方、私ゼミについてはどうでしょうか?

私ゼミでは、参加する受験生の主体性、協調性が強く求められます。

受験機関の講座のように、一方通行ではありません。

各受験生がテーマを分担して勉強し、これをレジュメにまとめて他のゼミ生に配布するなど、みんなで勉強していくというスタンスです。

このため、進度が遅くなりますが、自分が調べたテーマについては頭に残っています。

逆に、自分が欠席すれば、他人に迷惑をかけることにもなります。

また、私ゼミの月謝は、受験機関のそれよりも、かなり安くなっています。

このように、受験機関は、体系的に基礎がインプットできる点、受け身でも資料が揃う点がメリットで、講座費用が高いというのがデメリットです。

一方、私ゼミは、自分の調べたテーマは身につき易いという点、費用が安いという点がメリットで、他人への配慮が強制されるという点はデメリット(これがデメリットになるかは議論がありますね)です。

しかし、私ゼミには、もう1つ大き過ぎるメリットがあります。

それは、友人が作り易いという点です。

受験機関は、基本的に一方通行なので、友人と呼べる人は滅多にできません。

これに対して、私ゼミは、協調性が要求されるので、お互いを理解し易くなります。

特に、年末年始なんかは合宿をはることがありますので、仲良くなれます。

友人ができると、みんなで合格するぞという雰囲気が出ます。

これは、お金では買えない大きな財産だと思います。

また、ゼミ仲間で情報交換をしたり、気の合うゼミ仲間でまた別のゼミを作ることも多いのです。

私は、石川ゼミに在籍させて頂きましたが、その中で選択科目のゼミも組んでいました。

私の選択科目は、材料力学、構造力学、制御工学でしたが、各科目で別々の人とゼミを組み、問題の出し合いや過去問を解き合って検討することができました。

このような仲間とは、合格後も親しくしています。

何に重きを置くかは、人それぞれですが、一生のうち多くの時間を割くのですから、知識以外にも、友情という一生の財産を得ることも重要だと強く思います。

2006年8月28日 (月)

おすすめ健康法!

今日は、事務所で、特許明細書の作成に没頭。

電話もなく、飛び込み営業もなく、仕事に集中できた一日であった。

それで、肝心かなめの明細書は、ようやく完成し、クライアントに納品することができた。

昨夜はほとんど眠ることができなかったが、なんとか、納期を守れてよかった。

気分爽快!

こういうときは、ビールでもグィッ~といきたいところだが、私、お酒一滴も飲めません(笑)。

かわりに、ウーロン茶でがまん。

それにしても、代理人をやっていると、納期が重なることが多いものだ。

大体、忙しいときはめちゃめちゃ忙しく、暇なときはかなり暇になる。

まんべんなくと言いたいが、クライアント事情なので仕方がない。

毎年、3月末、9月末、12月末は、かなり忙しくなる。

しかし、どんなに忙しいときでも、いい仕事をして納期までに納品という姿勢を貫くことが代理人の責務。

さて、今日は、これ以外に、先日納品したPCT出願の返事がクライアントから返ってきた。

修正なしで出願とのこと。修正なしは非常に有難い。

後日、早速、出願の予定。

さらに、別のクライアントから、先日納品した原稿の修正依頼。

これも、迅速に片付けよう。

仕事をやっていて疲れがたまることがあるが、いい解消方法がある。

浴槽にぬるま湯をはり、40分から1時間くらい半身浴をして、いっぱい汗をかくこと。

ゲルマニウムなどの入浴剤を入れれば、効果倍増。

汗が噴出すように出て、非常に気分が良い。

また、身体が温まり、免疫効果も上がって健康になる。

勉強で忙しい人にも、おすすめの健康法。

水分補給に注意して、一度試してみて下さい。

2006年8月27日 (日)

籠城生活!

ホリエモンではありませんが、今日も自宅で籠城生活してました。

一日中、ず~と、特許明細書の続きを書いています。

今日も、東京地方は涼しく、エアコンは不要です。

このように、家にいると、弁理士受験生の頃を思い出します。

ゼミや講座がない日は、基本的に家で勉強していたので、懐かしい。

ただ、やっていることが勉強から仕事に変わっただけ。

弁理士になっても、有難いことに、納期に追われる毎日で、あっという間に時間が経ちますよ。

すぐに年をとってしまいます(笑)。

それにしても、遊技機の業界、特許出願件数がめちゃめちゃ多いのです。

この業界だけで、全出願件数の何割かは占めるようですね。

このため、遊技機メーカーをクライアントに持っていると、出願のペースに合わせる必要があるので、当然に弁理士もハードになります。

納期厳守は弁理士に課された重要な責任ですので、がんばりどころです。

なんとか、明日中に納品できるようにがんばります。

弁理士論文試験受験者が今すべきこと

弁理士試験論文受験者が今すべきことがあります。

それは、口述試験の対策です。

お盆も過ぎたので、そろそろモードを切り替えてください。

口述対策は、口述試験の過去問を購入するところから始まります。

実際に過去問を解いて、口述試験の特徴を掴むことが重要。

多くは、条文の知識、有名な判例、論点、文言解釈、審査基準が問われています。

しかし、口述試験も、やはり条文をベースに勉強する必要があります。

条文の素読は絶対に外せません。

また、前回紹介した、情報の一元化をしていると、このとき、めちゃめちゃ役に立ちます。

それ一冊で、全てが復習できるからです。

今の時期に、勉強を再開すると、意外に忘れていることが多いです。

過去問で特徴を掴んだ後は、条文の素読と、青本の重要部分に目を通す必要があります。

時間がある人は、さらに基本レジュメを回せばよいでしょう。

そして、さらに重要なことがあります。

口述試験では、短い言葉で答える必要があることです。

このため、キーワードを覚えてください。

また、聞かれている内容にだけ答えるようにしてください。

舌足らずになる程度が丁度良いくらいです。

この辺りも、過去問に載せられている回答を見ながら、いつも意識しておく必要があります。

さらに、口述の練習会は、一度は参加してほうがよいと思います。

実践さながらの体験をして、本番に緊張しないようにするためです。

また、友人やパートナーから問題を出してもらって、実際に回答する練習も非常に有効です。

食と健康

自宅の近くにタイ料理のお店があり、夕食にタイ料理を食べてきました。

この店は大変繁盛しており、今回で2度目になります。

タイ料理は野菜などが多く使われており、健康主義の人にはお勧めです。

そして、何といっても、タイ料理の特徴はあの辛さにあります。

辛いといっても塩辛いのではなく、唐辛子の辛さです。

食べているときに、汗がどんどん出てきます。

体が温かくなると、免疫力が向上して、病気になり難くなるそうです。

この意味では、タイ料理も身体によい料理ということになりそうです。

人間にとって汗をかくことは身体によいことなので、食を通しても実践したいです。

仕事で忙しい人、勉強で忙しい人にとっても、タイ料理はお勧めですので、一度チャレンジしてみては如何でしょうか?

2006年8月26日 (土)

今日も仕事

今日は、自宅で仕事に没頭していた。

土曜日はTOEIC予備校の日だが、週明け期限の案件があるので、仕事優先だ。

遊技機の明細書を書いているのだが、遊技に関連する制御なので、少しペースダウン。

しかも、数十枚にわたるフローチャートもあり、時間もかかりそうだ。

期限内に、クライアントに納品できるようにがんばるしかない。

しかし、土曜、日曜、関係なく、仕事できる環境は大好きだ。

事務所を経営しているのだが、明細書作成に没頭するタイプかも。

もちろん、時間があれば、いろいろな研修を受け、語学も習得して、弁理士としてさらなる実力をつけていく必要がある。

知的財産専門といっても、特許明細書の作成以外に、熟練させるべき業務はかなりある。

一生勉強を継続できる人に弁理士が向いているということは、よく言われるが、本当に実感する。

私も、生涯、学習者でいたい。

事例問題における注意点

最近の弁理士試験では、基本問題は影を潜め、代わりに応用問題や事例問題が増えています。基本問題はできるが、応用問題や事例問題になると、点が伸びないという受験生も多いと思います。

ここでは、事例問題に焦点をあてて、注意すべき点を、長年の添削指導の経験から書いてみます。

事例問題の問題文は、当然ながら複雑であり、登場人物も多く、それらの各行為もばらばらです。

先ず、答案に必要な項目は、事例分析(事例検討)です。

この項目では、当然に、事例を分析あるいは検討しなければならないのです。

そこで、よく見るNGが、問題文の条件をそのまま繰り返している答案です。

答案によっては、5行以上も延々と問題文の条件が繰り返されています。

この項目、分析や検討をする項目ですよね?

問題文を写すことは、当然ながら分析や検討にはなりませんね。

採点者は、問題冊子を別に持っていますので、わざわざ問題文を書いてあげる必要も無いのです。

また、定義や趣旨を書いている答案も少なからず見ます。

ただ、定義は書く場合もありますので、ケースバイケースとしか言えませんが、多くの場合趣旨は不要です。趣旨を書いてはNGというわけではないのですが、時間とスペースがとられるので、得策ではないという意味です。

事例分析の項目では、項目名の通り、事例を分析をしてください。

例えば、定義に事例をあてはめ、侵害成否、商標などの類比判断、拒絶理由通知の妥当性などを具体的に検討します。大体、5行から6行くらいにまとめるのがベストです。

この項目では、とり得る措置、主張、対応などに言及する必要はありません。これらを問う問題が多いのですが、これらは各論で詳しく検討すれば十分です。事例分析は、コンパクトにまとめ、頭でっかちの答案にならないように注意する必要があります。

各論では、問われている内容(例えば、措置など)を項目として挙げ、その項目の中で、条文に沿って事例をあてはめていきます。このとき、事例問題では、理由付けや文言解釈を落としがちですが、必ず言及します。条文、文言解釈、あてはめ、理由付けの順です。

例えば、

65条第1項の○○(要件)は、●●(文言解釈)と解されるところ、□□(事例の条件)であるため、本要件を満たす。▲▲(理由付け)だからである。

のように、文章を工夫するとよいでしょう。

このように、問われている内容(措置)を全て項目として挙げ、その中で、条文ベースで事例をあてはめていく。その場合にも、文言解釈、理由付けを絶対に落とさない。

これは、ある意味、文章力が必要ですので、普段からコンパクトな文章を書く練習をしておくことも重要です。

事例が複雑になると、頭がパニックになりますが、関係する条文を見つけ、検討できれば、十分です。

答練の場を利用して、訓練するのみです。

通信講座の隠れた利用法

ライブ講座か?それとも、通信講座か?

今日は、通信講座の隠れた利用法について書いてみます。

受験機関では、多くの場合、ライブ講座か通信講座を選ぶことができます。

ライブ講座と通信講座は、それぞれ特有のメリットがあります。

私の受験時代は、最初、ライブ講座がメインでしたが、だんだんと通信講座に変えるようになりました。

というのは、私の場合、特に受験時代の後半は仕事が大変忙しく、毎週決まった曜日に受験機関に行けないことも多かったからです。

通信講座では、講義が録音されたカセットが郵送されてきますので、好きな時間に勉強することができます。

このため、深夜や早朝の時間があるときに、自分のタイミングで勉強できます。

また、板書ノートも添付されていますので、書く手間と労力も省け、その分、講義のみに集中することができます。

ここまでは、当然のことです。

しかし、通信講座では、送られてきたカセットを倍速で聞くことができるのです。

私は秋葉原まで出向いて、2倍速、3倍速で回せるレコーダを購入し、これをいつも使っていました。

例えば、講義中に講師が黒板に字を書いている時間は全くの無駄ですよね。また、雑談などの時間も無駄です。さらに、自分がすでに理解できているところを詳しく説明している時間なども無駄です。

自分にとって無駄な時間を削っていくと、講義の時間は約7割程度で済むわけです。

私は、出勤する前に、倍速で講義を聴いていました。

よく朝6時にくらいに起きて、2時間講義を1時間20分くらいに短縮して聞いていました。

時間がない私にとっては、効率のよい勉強でした。

なお、アウトプットである答練は、ライブ講座の方がよいかもしれません。

時間を計って他の受験生と共に答案を書いていくという経験は、本試験に通じるものがあり臨場感が出ます。

ライブか通信かを迷ったら、どのように利用すれば効率的かを考えると良いと思います。

2006年8月25日 (金)

パワー全開

事務所から。

今日は、事務所でほぼ一日中仕事をしていた。

先日、受任した複数のPCT出願の原稿を全て完成させ、クライアントに納品。

まだ、日程に余裕があるのだが、先に納品しておくことに越したことはない。

また、昨日、図面の修正をお願いした図面屋さんから修正図面が届いた。

対応の速さに感謝である。

とりあえず、出願書類が揃ったので、いざ出願。

事務員に出願をお願いしようと思ったが、事務員は特許庁に外出中なので、

自分で出願。

昔は、図面をスキャナでいったん読んでワード文章の明細書にデータ入力していたが、今は、gif形式の図面データをワード文章にそのまま挿入している。スキャナで読み取る時間が不要になるため、作業が速く、挿入した図面も格段にキレイだ。

出願書類は後日発送の予定。

今日も、コスモテックさんが来所された。

昨日、TAをメンテナンスして頂いたときに、一緒に取り換えたケーブルなどが露出した状態になっていたため、ケーブルプロテクタをわざわざ取り付けに来てくれたのだ。本当に有難い。コスモさんの的確かつ迅速な作業は、プロ中のプロの業だ。すごいな。

このようにバタバタしていると、電話がなった。

電話に出てみると、先日レターをもらった台湾弁理士からだった。

台湾から国際電話しているようだ。

来週の火曜日に会ってくれという。

私は独立してまだ浅い方だが、事務所の住所と電話番号をどこで知ったのだろうか?

台湾出願の実績があるので、情報が出てるのかな?

日本語がいまいちだった(当たり前か)が、商売熱心なので、会う約束をした。

この熱心さには、私も見習うべき。

その後、新規明細書作成に着手した。

来週初めの期限だ。

内容がかなり複雑なので、ヒアリングを録音したMDを再度聞いた。

これをやると、かなり時間ロスになるのだが、複雑な案件であり、記載漏れをしないという意味から、もう一度聞くことにした。何事も、臨機応変に対応するべきだね。

まだ、作成中であるが、明日も仕事になりそうだ。

夏男、パワー全開でがんばるぞ。

2006年8月24日 (木)

届かない委任状

今日は、昨日完成させた明細書をクライアントに送信した。

続いて、下図を図面屋さんに依頼。

1件完了。

また、別の案件(2件分)の修正依頼がメールで届いた。

実施例と図面の追加依頼だ。

早速、明細書の実施例と図面を追加修正し(かなり時間をとられました)、今日中にクライアントに納品。

追加した図面は、再度、図面屋さんに依頼。

さらに、別案件の審査請求の依頼が入り、予納額を確認して審査請求手続を行った。

予納額は、底をつく前に補充しなければならない。

不注意で、クライアントに迷惑をかけたくないので、毎日チェックしている。

特に、審査請求額は高額になるので、複数件が重なると、本当に注意が必要。

さて、今日は、事務所のネットワークシステムに重要なTA(ターミナルアダプタ)がくる日だ。

午後に、コスモテック特許情報システムのエンジニアが来てくれた。

新しいTAを、早速、システムに取り込んでくれた。

システムチェックして、完了。

先日の停電した日に故障してから、気になっていた問題がやっと解決。

また、プリントアウトが遅いという別の問題が発生したので、これもメンテナンスしてもらった。事務所内のサーバを介するように設定してもらうと、なんと、マシンガンのように紙が出てくるようになった。せっかちな私には、大満足だ。

また、今日は、別のクライアントからPCT出願を受任。

この案件も、早めに納品しよう。

今日は、いろいろな問題を解決でき、気持ちも楽になった。

少し休憩しようと思ったところに、特許庁からの発送書類を受信した。

また、拒絶理由通知かなぁと思って、確認すると、

なんと、なんと、優先権主張の無効通知。

全く、嫌な響きの通知である。

先日出願した国内優先権主張案件で委任状を頂いていなかったのだ。

国内優先の期限があったので、とりあえず先に出願し、後で委任状を追完するということで納得してもらっていた。

実はこの件、かなり前に、包括委任状をクライアントに送っていた。

その委任状に所定の事項を記載し押印した上で、返送して頂く手配になっていたのだが、なかなか事務所に届かない。こちらから、何度、催促の電話をしても、印鑑がないというのだ。正確には、以前、特許庁に登録した印鑑がないということだ。

登録印でない印鑑を押しても、補正指令が通知されて、登録印と同じ印鑑を押して出し直せということになる。

このようなことがあって、クライアントが探し出すまで、待っていた。

そうしたら、とうとう無効通知が来てしまった経緯である。

大至急、クライアントに電話を入れて確認する。

印鑑が見つからないのかなと思っていると、なんと、印鑑が見つかったので、押印して、3日前に返送したというのだ。

えーーーーー。そんなことあるのかいな。

事務所には、未だ届いていない。

印鑑が出てきたのなら、今からまた委任状を送りなおして、押印してもらおうと考えたが、包括委任状だと番号通知に時間がかかる。

なので、個別委任状で対応しようと、様式を作成していた。

そのとき、事務所のベルが鳴った。

配達業者(郵便局ではありません)からだった。

早速、荷物を受け取ると、クライアントが先日送った包括委任状だった。

今頃持ってきて、どないすんねん、と心で思ったが、愛想よく受け取った。

今受け取ると、明日、特許庁に番号通知を請求して、番号が付与されてから、補正書で対応できる。

先程作成した個別委任状をいったん保存し、別に包括委任状提出書を作成した。

明日、事務員にお願いしよう。

ということで、この件は解決しそうです。

ホッ。

それにしても、委任状を頂くために、こんなに苦労したのは初めてだ(笑)。

根拠条文の大切さ

弁理士試験の答案を書くにあたってもう一つ重要なことがあります。

それは、根拠条文です。

弁理士試験は条文を問う試験である以上、条文という根拠に基づいて論じていく必要があるからです。

基本問題は、もちろん、応用問題や事例問題でも、根拠条文が非常に重要です。

論点や判例についても、条文でクリアに判断できないところが争点になりますので、根拠条文はその前提となり、同じく重要です。

長い間、答練の添削をしていると、基本問題は根拠条文が書かれているのに、論点問題や判例を問う問題になると、根拠条文が一切登場せず、基本書に記載されている論述のみがそのまま書かれていたりします。

受験生の中には根拠条文を軽視している人がいるようですね。

このような答案は、正しく書かれているのですが、条文を問うという弁理士試験の性格からすれば、不完全答案になります。私が採点者なら、合格点をあげられません。

論点であろうと判例であろと、その議論の前に、問題提起があるはずであり、その問題提起は、条文の文言が必ず関係しています。その指摘をすることなく、本論に入っても説得力が出ません。

また、答案上の根拠条文は、ひとつの理由付けにもなります。

この条文があるから、このような結論になる。まさに、その通りですよね。

そして、条文だけでは判断できない場合に、その条文の趣旨が初めて登場して、趣旨の観点から結論の妥当性を決めていきます。

絶対に、条文の文言→趣旨という順で検討します。

答案には、これでもかというくらいに根拠条文をあげて欲しいくらいです。

ただ、根拠条文の間違った使い方が多いのも現実です。

例えば、利用発明の定義に、利用発明とは、○○をいう(72条)。

72条は、後願の利用発明の実施を制限する条文です。72条のどこにも、利用発明の定義は書かれていません。

別のケースでは、例えば国内優先権の各要件を書いて、根拠条文は、41条とだけ書かれているのも気になります。

41条1項などのように正確に書きたいものです。

このような点にも、細心の注意を払う必要があります。

2006年8月23日 (水)

気合い!

昨日は夏バテ気味だったので、今日は朝から気合いを入れてがんばりました。

そのおかげで、朝から着手した特許明細書の作成を、今日1日でほとんど完成させることができました。

下図も完成させたので、あとは再度確認して、明日一番にクライアントに送信するつもりです。

明細書は制御方法に関する案件だったので、1日で完成させることができたのかな?

私の専門は機械ですが、機械構造などにポイントがある発明は、見た目と違って、明細書作成に時間がかかります。

構造を客観的な観点から的確に文章表現していくということが、なんとも大変。

発明のポイントは見た目にも明らかですが、表現となると、難しくなります。

私は、いわゆる特許技術用語というものは使っていないので、普通のわかり易い表現(広辞苑にある表現)で書いていくのですが、このことは困難を極めます。

なお、特許技術用語というものは、昔の明細書に多く用いられており、今でも、引用例にそのような文言で書かれたものがあります。私は35歳ですが、特許技術用語を見ただけでは理解できないことが多々あります。特許技術用語は、特に若い審査官、裁判官にも理解し難いのではないでしょうか?

それに対して、制御方法に関する発明は、多くの場合、すでにハードが決まっており、そのハードにより実行される各ステップ(ソフト)に特徴があるものが多いのです。このため、ハードの説明は、従来技術のものを明細書にそのまま用いることができ、各ステップの説明を変えるだけで済みます。また、請求項の作成については、一番神経を使いますが、構造系の発明よりも表現し易い場合が多いです。

このように、制御方法の発明の明細書は、比較的、短時間で作成することができます。

さて、私は、中間処理(主に、拒絶理由通知への対応)についてもそれなりの経験があるのですが、なんだか、最近、進歩性の壁が高くなっているように感じます。29条2項の拒絶理由通知をよく貰うのですが、いつも感じることです。逆に言えば、広い権利範囲を主張し過ぎているのかも知れませんが、いくつか拒絶査定になる案件からもそのことが伺えます。

なにか良い書物はないものかということで、書店をうろついていると、面白い本がありましたので、紹介しておきます。

新・拒絶理由通知との対話 

著者 弁理士 稲葉慶和

この本には拒絶理由通知の本質がわかり易く記されているだけでなく、普通の読み物としても楽しめます。機会がありましたら、手にとられて目を通していただければよいと思います。結構、いい勉強になります。

必見!合格答案の書き方

前回では、インプットの勉強方法について書きました。

今回は、答案の書き方、つまりアウトプットについて少し書いてみます。

いきなり本題に入りますが、どのような文章が理想的でしょうか?

それは、読み手が読み易い文章ですね。

では、読み易い文章とは?

全体的に短くて、主語と述語とが1対1で対応している文章です。

一文に多くの修飾語が含まれていると、なんとも読み難い。

これは、特許明細書を書く場合も、弁理士試験の答案を書く場合も、同じことです。

一昔前までは、論文試験の解答用紙は、B5サイズの用紙10枚でした。

ところが、平成10年の本試験から現在の解答用紙に変わりました。

このため、答案に記載できる量は昔の約70%程度になりました。

一方で、試験問題も、基本問題ではなく、応用問題や事例問題を問う傾向になりました。

しかし、応用問題や事例問題では、基本問題よりも、問われている情報量(記載すべき量)が多くなることがあります。なのに、答案用紙に記載できる量が少なくなっているのです。

このため、1つの事項(例えば、論点)を説明するために、4行も5行も使っていると、他の内容を書くことができなくなります。実際、答案の添削をしてみると、このような答案が多いことに気づきます。

例えば、答練や本試験の問題の一部で、直前に勉強していた判例が問われていたとします。

このとき、受験生のみなさんは、どのような気持ちになりますか?

よし、できるだけ詳しく書いて、点数を稼ごうという気持ちになりますよね。

ひどいものだと、1ページ全部を1つの論点で使ってしまう答案もあります。

しかし、これをやってしまうと、その時点でNG答案になってしまうのです。

なぜか?

1つの論点に、答案のスペースを多く使うと、他の事項を書くためのスペースが足りなくなるからです。そのため、項目落ちが多くなります。項目落ちが多くなると、加点すべき対象(項目)が減るので、当然に合格答案に至りません。

また、全体の記載量のバランスが崩れてしまい、心証も悪くなります。

このような問題に対処するためには、よく知っている内容ほど記載量を抑えて書く必要があります。

また、記載量を少なくして説得力のある文章を書くためには、どうすればよいか?

それは、キーワードを用いることです。

キーワードは青本や基本書の中に書かれているものですが、そのキーワードだけはそのまま覚える必要があります。例えば、理由付けを書くのに、○○だからである。○○には、キーワードがそのまま入ります。

このように、キーワードを用いると、短くても説得力のある文章が書けます。

特に、1つのことを説明するのに、話しが長くなる人は要注意です。

前回説明した条文の文言の理由付けには、キーワードだけをそのまま覚えてしまうことが有効です。そのキーワードを飾る言葉は、答案では不要なのです。

また、文章の書き方については、普段から意識することが重要です。

可能であれば、自分が書いた文章を友人に見てもらうと、弱点が浮き彫りになります。

受験生のみなさん、一度、検討してみては如何でしょうか?

2006年8月22日 (火)

夏バテ気味!

今日は、事務所に出るとすぐに、国際調査報告の対応案をクライアントに送りました。

昨日、時間をかけて練りに練った自信の対応案です。

PCT19条補正、34条補正、指定国移行後の補正についても簡単にコメントしておきました。

送るとすぐに、クライアントからお礼のメールを頂くことができました。

本当に嬉しい限りです。

また、別のクライアントから特許明細書の修正依頼が入りました。

こちらも早速、修正し、納品しました。時間の勝負です。

さらに、昨日の留守中にお電話頂いたクライアントに連絡。

新規案件の作成依頼でした。

いつもまとまった件数を頂ける有難いクライアントです。本当に感謝します。

このクライアントは関西に本部があり、いつも新幹線で出張させて頂いています。

遠いようですが、東京から2時間30分もかかりません。

途中に、私の故郷である滋賀県内を通っていくのですが、見慣れた風景にいつも懐かしさを感じており、出張が楽しくてしようがありません。

この出張は、9月上旬ということに決定しました。

今日は事務員がいなかったので、他にも、審査請求手続の案内など、明細書作成以外の仕事が山ほどありました。代理人には期限管理を徹底させる責務がありますので、この作業はことさら慎重です。事務員がいても、必ず、私が期限などをチェックしています。

期限管理については、コスモテック特許情報システムのPAT-DATAと、PAT-DATA-WORLDという2つのソフトを購入して、2重にチェックしているので安心です。当然、外国事件にも対応しています。

このような作業をたんたんとこなしていくと、ある案件の拒絶査定の謄本が来てしまいました。

ガーーーーーーン。非常に悔しい。

早速、対応案を作成し、クライアントに連絡しました。

どうやら審判で争えそうな内容です。

今日は、このような感じでした。

しかし、私には珍しいパワーダウンの日でもありました。

夏バテ気味かな?

本当は、別の明細書の半分くらいまでを完成させたかったのですが、自宅での仕事になりました。

明日からは、気合をいれまくって、また、がんばるぞ。

条文素読のすすめ

弁理士試験に有効な勉強方法について書いてみます。

前回でも書きましたが、弁理士試験は条文を問う試験です。

このため、常に条文を読む(できれば声に出す)習慣が非常に重要です。

これは受験生に限られず、現役の弁理士にとっても同じことです。

しかし、法令集の特許法第1条から順番に読んでいくだけでは、面白くありませんよね。

そこで、私は、条文に、各要件、その文言解釈、理由付けを覚えさせていました。

もちろん、最初からすらすら言えるわけではないので、基本書などを参照するのですが、最後は必ず条文に戻ってきて、条文の文言と関連付けをして覚えます。

例えば、特許出願の分割についての条文であれば、各要件は全て条文に書かれています。このため、条文を読むときに、この文言は主体的要件、この文言は客体的要件というふうに確認していきます。特に、制度問題では、各要件は全て条文に書かれていますので、このこと自体、特に難しくはないですね。制度問題では各要件の項目落ちは絶対に許されないので、このような勉強方法をとると、択一試験だけでなく、論文試験にも有効になります。一石二鳥です。

次に、文言解釈と理由付けが重要になります。これは、基本書や基本レジュメから拾ってくるしかないのですが、これも条文の文言がベースになりますので、条文の文言と絡めて覚えるようにします。最初は時間がかかり大変なのですが、頭にすらすら浮かぶようになったときには合格しています。

受験ツールとしては、4法が並列して書かれている法令集なんかは、余白部分が大きくて書き込みし易いので、非常に便利です。

私は発明協会の法令集の方が好きだったのでこちらで勉強しましたが、個人の好みでどちらでも結構だと思います。

この勉強方法のメリットは、もう1つあります。

それは、法令集に書き込んで情報を一つにすることにより、学習効率が格段に上がることです。

巷には、いろいろな受験ツールが出回っていますが、ばらばらで使うよりも1冊にまとめた方が記憶に定着し易いからです。

このように、条文に情報を絡めて覚え、条文の素読を繰り返すことにより、効率良く勉強することができます。

特に、勉強方法が確立していない初心者の人は、実践してみては如何でしょうか?

2006年8月21日 (月)

特許明細書中の誤記の重み

今日の検診後、自宅事務所で、ずーと、国際調査報告書(レポート)の対応案を考えていました。

このレポートには、2つの引用文献が挙げられていました。

クライアントから苦慮しているとの打診を受けて当方でも検討したのですが、なんと、そのレポートには、本願発明と酷似した引用発明が挙げられていたのです。

着手してから5時間くらい経過して、ようやく一筋の光が見えてきました。

この論理付けなら通りそうだ。早速、コメントに補正案を記載していきました。

このコメントは、明日一番に、クライアントに送信しよう。

ここまでは、大満足。

しかしです。

そのPCT出願の明細書の中に、一つの誤記を見つけてしまいました。

非常にショックです。

誤記はひらかなを一字だけ抜かしたものですが、誤記は誤記です。

これは私の責任です。

明らかな誤記なので、補正することも可能ですが、私は、誤記が大嫌いなのです。

明細書の質として、広い権利範囲の特許権が取れるように書くことは当たり前なのですが、誤記があれば、台無しなんです。

例えば、みなさんが本屋で新しい本を購入し、自宅で読んでみると誤記がある。

どんな思いになりますか?

明細書は後で補正が効くものの、補正の履歴は残ります。

弁理士が提供する商品に傷が付くことになります。

クライアントが何十万というお金を出して購入したものに誤記があれば、当然に悲しくなると思います。

もちろん、私も人間なので、誤記はあります。

しかし、チェックを徹底させれば、誤記は無くなるはずです。

代理人たるものは、1文字の誤記すらないように、細心の注意を払いたいものです。

健康診断

今日は、午後から自宅近くの医療施設で定期健康診断があるので、朝から自宅で仕事をしていました。

午前中は、クライアントからの修正依頼の2件をかたづけ、早速、クライアントに納品。

私は、新宿の事務所以外に、自宅の一部も事務所態様にしているので、このようなときは非常に便利。

そして、午後1時30分から検診に、気合を入れていざ出陣。

出陣の使い方がおかしいですが、私は、病院や歯医者はめちゃめちゃ苦手なので、いつも気が重くなります(笑)。どうやら、親がいうには、病弱だっと子供のときに、病院や歯医者によく行かされ、そこで、かなり痛い思い(多分、注射だと思う)をしたからだそうです。

おととい、35歳になりましたが、全く情けない話ですね。

検査は、無事終了し、医師の検診では全く問題ないということで安心。

気分が晴れて、自宅にそのまま帰ってきました。

今日これからは、新規明細書の作成と、PCT出願のサーチレポート対応の仕事があります。サーチレポートについては、対応策を検討し、明日、クライアントにコメントしよう。

2006年8月20日 (日)

特許事務所経営のカギ

特許事務所は一体いくら売り上げているのだろうか?

ある意味、一番興味ありますよね。

経営者間でよく言われていることは、10人事務所で年間1億円だそうです。

この数字、どう感じますか?

10人事務所の場合、大体、5人から6人が明細書の書き屋さん(技術さん)です。

つまり、売り上げ部隊です。

他は、事務、図面、秘書などの方々になります。

ここで、特許事務所では、特許出願の仕事が多くを占めますので、特許明細書の作成に焦点をあてて考えてみます(商標出願は含みません)。

1件の特許出願をするときの弁理士手数料の平均は、30万円から35万円だそうです(弁理士会アンケート調査より)。

このため、仮に、1件当り30万円とします。

10人事務所の場合、5人が明細書の技術さんとします。

そうすると、年間1億円を達成するためには、1人あたり年間2000万円の売り上げを確保する必要があります。

では、1人あたり年間2000万円とは、どのようなペースか?

1件が30万円だと仮定すると、年間に約67件出願する必要があります。

年間に67件を出願するためには、1ヵ月で約6件(四捨五入しています)の明細書を作成する必要があります。

1ヶ月で6件だと、2週間で3件、1週間で1.5件のペースです。

このペースは、十分可能ですね。

ただ、実際には、経験の少ない新米の技術さんがいる場合もあり、先輩はその人の面倒をみなければならないので、ひとり立ちしている人に課されるペースはもう少し上がり、1週間で2件くらいのペースになるでしょうか。

しかし、この週2件のペースもがんばれば可能です。

技術さんとして勤務した場合には、上記ノルマが課されます。

また、所長が明細書を書くか書かないかで、技術さんの負担も変わってきます。

経営者として、売り上げを伸ばすことの近道は、技術さんに1件あたりの作成時間を短くしてもらう必要があります(もちろん質を落とすことなく)。

なお、中間処理、調査、鑑定、成功謝金などに伴う収入もありますので、あくまでも一例のケースです。

このように考えてみると、経営を安定させるためには、やはり、スピードがカギになるようです。質を落とすことなく、明細書をいかに迅速に作成できるか。

ご自身が1件の明細書作成に要する時間を、一度、意識してみては如何でしょうか?

日曜出勤

今日は、先日仕上げた特許明細書をクライアントに納品するため、事務所に出所した。

月曜日の朝一番に、クライアントにチェックして頂くためだ。

続いて、下図のトレースを図面屋さんに依頼。

事務所を経営していると、曜日関係なく、事務所に出ることがある。

土曜出勤、日曜出勤なんてよくある話し。

もちろん、仕事が大好きだから苦にならないが、経営者には働かされているという感覚はない。自分が好きで、かつクライアントのことを考えて、仕事しているだけである。この感覚は、どの経営者も同じだと思う。

この点、勤務時代、土曜出勤や日曜出勤は、あまり好きではなかった。

ノルマがあったので、よく出勤していたが、弁理士試験のことが気になり、あまりやる気が出なかった。

残業も同じだ。1週間事務所に泊まったこともあった。このときは、寝ることよりも、風呂に入れないことの方が辛かった(笑)。

経営者と勤務者は、このあたりの考え方が逆である。

一般的に、経営者は、勤務者にバリバリ働いてもらって、売り上げに貢献してほしいと常に考えている。一方、勤務者は、なるべく楽をして高い給料を求める。

この考え方の違いは、当然であるが、経営者も勤務者も、常に、クライアントの立場に立って、事を成して欲しい思う。

さて、話を戻して、今日事務所に出ると、2件分の明細書の修正依頼がメールで届いていた。早速、対応するために、自宅に持ち帰る。早急に修正して、クライアントに納品しよう。

さらに、台湾の弁理士からエアメールが届いていた。

この仕事をやっていると、特に、韓国、中国、台湾の弁理士からよく手紙を頂く。

こちらが現地代理人を探しているときには、アプローチする。探す手間が省けてちょうどいい。

すでに現地代理人がいるときには、開封せずに、書類ボックスで保管しておく。

しかし、今日のエアメールは、少し分厚かったので、開封した。

2005年に独立した台湾の弁理士からであった。

弊所は、台湾出願の実績があるので、営業手紙がきたのかな?

と思っていたら、なんと来日するので会って欲しいと書かれていた。

もちろん、日本語で。

先日は韓国の弁理士から同じ手紙を頂いたが、今回は台湾の弁理士。

やはり、皆さん、営業熱心。

私も、見習いたく思う。

もう少し、語学をなんとかして、外国に営業に行こう。

そんなわけで、弊所では台湾代理人との付き合いは既にあるのだが、今度、この弁理士に会ってみよう。

本当に、アジア諸国の弁理士には見習うべきことがたくさんある。

韓国の弁理士に見習おう!

少し前の話になりますが、

弊所に突然のFAXが入りました。

なんと、全く面識のない韓国特許事務所の弁理士からです。

そのFAXには、来月日本に営業に行くので、良ければ会ってくださいという主旨のものでした。もちろん、全て、日本語で書かれています。

私も、PCT出願を受任して韓国の代理人を探していたので、とりあえず、会うことにしました。

当然ながら、通訳が同行するものと思っていましたが、

当日、約束の時間に、その代理人が1人で現れました。

なんと、その人、韓国人でありながら、日本語がペラペラなんです。

もちろん、英語もOKだそうです。

日本語が流ちょうな外国人弁理士を前にして、脱帽しました(笑)。

韓国は、日本以上の学歴社会だと言います。

大学入試だけでなく、資格試験も同じなようです。

その代理人が言うには、当時の弁理士試験の合格率は、0.9%だとか。

えー。100人に一人も受からないやん(笑)。

韓国の弁理士試験は超難関で、突破したエリート達は、米国の法律事務所で研修を希望するようです。

すごいなぁー。

さらに、韓国法改正について説明して頂きました。

しかも、日本の法律との比較形式で。

日本の法律も詳しいようです。

しかし、いろいろ伺うと、エリート集団である韓国の弁理士業界も最近、厳しくなっていると言っていました。

いろいろアピールしないと、クライアントが見つからないようです。

そして、外国である日本への営業。

我々、日本の弁理士も、韓国の弁理士に見習うべきことが多いです。

実務力(技術力)への執着心。国をまたぐ卓越した営業力。飛び抜けた語学力。外国法の知識。

これらは、日本の弁理士であっても、一生研鑽していかなければならないものばかり。

我々、日本の弁理士も、韓国弁理士のように、常にどん欲でありたいものです。

後ほど、PCT出願の韓国移行手続きを前に、PCT46条関係の問題について、先日お会いした韓国代理人に連絡をとりました。

ケース内容は、

受理官庁に出願したときの日本語明細書の一部を削って韓国移行手続をしたいというものです。クライアントの要望から生じた問題です。つまり、国際出願日の明細書等と移行手続き時に提出した翻訳文の内容が一致しない状況になるのです。

このケースは、PCT条約では46条に関係しますが、韓国の国内法令の取り扱いを知りたく、連絡を取りました。

レアケースだったので、

韓国弁理士は、早速、事務所内の会議と韓国特許庁に連絡をとって調べてくれました。

その結果、そのこと自体が拒絶理由や無効理由に該当せず、OKだそうです。

韓国弁理士のサービス精神たるは、すごいものです。

私も、見習いたいと思います。

2006年8月19日 (土)

TOEICの予備校

午前中は、自宅で特許明細書の作成。

また、午後からは、TOEICの授業に出席。

私は池袋にあるエッセンスというTOEIC受験専門学校に在籍しており、毎週土曜日の午後3時から9時頃までは、そこでガリ勉状態。

授業が長時間にわたるので、しんどいですが、集中力がついてきます(笑)。

その学校では、ヒアリング対策は、ネイティブ講師の英語のみによるレッスンであり、英語に対する違和感を取り除いてくれます。また、リーディング対策は、なんとTOEIC990点の日本人講師によるレッスンです。レッスンの形式は、TOEIC試験の類似問題を制限時間内で解き、それに対して解説していくというパターン。

弁理士試験の受験機関とは、雰囲気がだいぶ違っており、こちらも結構楽しいです。

社会人になって、このように勉強できることに幸せを感じたりしてます。

今日は、レッスン以外にも、単語・イディオムのインプット、新・基本英文700選の暗記、英文法、TOEIC対策のキム本などを勉強しました(満足)。

そして、今日は、これから、特許明細書作成の続きです。

やはりこの仕事が一番楽しく、気が付いたら夜明けということもあります。

明日は事務所に出る予定なので、夜更かしは厳禁ですが、この調子でかんばります!

受験テクニック!

今朝、自宅のチャイムの音で目が覚めました。

郵便屋さんからです。

なにかなぁと思って対応すると、LEC(東京リーガルマインド)からの封筒でした。

添削の依頼です。

私は、2001年の合格時から現在まで、LECの添削講師をしています。

独立当時は、唯一の収入源であったこの仕事も、今では日課になっています。

微力ながら、添削を通して、受験生を応援したいと思っています。

ここで、受験生が陥り易いミスの一つについて説明します。

先ず、押えておきたいのは、弁理士試験は、条文を問う試験であることです。

これは択一、論文、口述、全てに言えることです。

最近(平成10年以降)では、問題文も長くなり、いわゆる応用問題が多くなりまた。

何か難しい知識が問われているようにも見えます。

しかし、パニックになり、いきなり論点に走ったり、論拠の無いことを勝手に書いてしまえば、また来年という結果になります。

基本問題であろうと、応用問題であろうと、事例問題であろうと、

問われていることは条文だけなんです。

与えられた問題を条文を使っていかにさばいていけるか。

これが揺るがない限り、的外れな答案になることはありません。

では、条文を使いこなすためには、どうすればよいか?

それは、条文の趣旨、要件、文言解釈、理由付けを全て頭に入れておくことです。よく言われていることですが、これがめちゃめちゃ重要。この点、基本レジュメを用いると、覚え易くなります。この作業は、受験機関の入門講座や基礎講座だけで十分だと思います。

上記作業にかける労力は、弁理士試験全体の80%以上を占めることになると思っています(選択科目は除外しています)。

答案の書き方は、別の章で説明しますが、弁理士試験では、青本や基本書を使って、上記内容を徹底的(正確)に頭に入れることが合格の早道です。

地道な作業で敬遠されがちですが、もう一度確認してみてはいかがでしょうか?

35年目です

今日で、35歳になりました。

もうすっかりおじさんの部類です。

この仕事をやっていると、1年がはやいこと、はやいこと。

あっという間に年をとってしまいます。

いつまでもこの仕事が続けられるよう、健康には注意していかないと。

規則正しい生活と食生活を今一度チェック。

それに、いくつになっても、フットワーク?良く仕事ができるように、足腰を鍛えねば。

西村は、35歳にして、まだまだ発展途上です(笑)。

2006年8月18日 (金)

大ショック(涙)!

本日、7/23(日)に行われた前回のTOEICの結果がようやく帰ってきました。

ワクワク、ドキドキしながら、開封すると、予想よりもかなり下のスコア。

えー、ほんまかいな。大、大、大ショック!

もう一度、封筒の氏名を確めるほどでした。

まぁ、そんなに英語の実力もないので、こんなもんかと思いたいところでしたが、なんとも空しい限り。

準備期間1ヶ月で、34才にして初めてチャレンジしたTOEICでしたが、こんなの言い訳になりません。

もっと、もっと、英語力を付ける必要があります。

それにしても、TOEICという試験は、独特の出題傾向があるので、対策するかしないかで、英語力が同じでも、スコアに差が出るようです。

私のレベルだと、100点前後は違ってくるそうです。

例えば、リスニングはパートⅠからパートⅣまでありますが、パートⅠでは写真描写の問題なので、写真に人が出てくると主語と動詞に注意しろとか、景色の写真だと形容詞に注意しろとか、いろいろあるようです。パートⅡでは、疑問詞だけを聞き取ればできる問題も多くあるようです。このように、リスニング、リーディングそれぞれの部で、コツがあるようです。

私は、真の英語力を付けるために勉強しているのであって、TOEICのスコアにこだわるつもりはありませんが、やはり、スコアで評価される以上、高スコアを目指したいものですね。

このため、次回以降は、TOEICの対策もきっちりするつもりです。

そんなわけで、TOEIC研究の第一人者と言われている韓国のキム・デギュン氏の「新TOEICテスト 一発で正解がわかる」という本を購入し、研究しています。

キム氏は、TOEICを連続70回受験したというツワモノで、細部にわたりよく研究されています。マークシート式のテストですが、A、B、C、Dの正答率まで計算し尽くしているという念の入れよう。頭が下がります。

TOEIC対策はキム氏の本にかけるつもりですが、基本書でさらに英語力をつけて、次回(9月24日)にまたチャンレンジです。

この結果、また、ご連絡します。

今日も充実

今日は、昨日着手した特許明細書を略完成させた。

昨日のうちに、特許請求の範囲(クレーム)と従来技術を作成していたのであるが、クレームの内容が今一歩であったため、再検討するところから始めた。

そして、クレームの修正後に、明細書の実施形態、図面の下図を略完成させた。

本件は、完成に実質2日かかったが、かなりしんどかった。

日曜にでも、事務所に出所してクライアントに納品するつもりだ。

また、本日、コスモテック特許情報システムから連絡が入り、事務所のターミナルアダプタ(TA)の納品日が決まった。来週の24(木)になるようだ。現在、コスモさんからレンタルさせて頂いた仮のTAを使っているので、事務所は問題なく稼働しているのだが、24日が待ち遠しい(笑)。

さらに、本日は、事務所ビルのオーナーから連絡があり、賃料が決定(悲)。

最初に向こうから出してきた条件に対して、こちらの希望の条件を出したところ、その間の条件で妥協するということだ。

結果として、坪単価が500円上がることになった。最近、新宿の地価が上がっているので仕方ないか。また、坪単価が上がった分だけ、権利金も上がるため、最初に預けた権利金との差額分も預ける羽目になった(泣)。

しかし、賃上げは次の更新時から、という条件は飲んでもらった。

いろいろ、かけ引きがありますね。

今日は、ゆっくり休みたいところだが、1日でも早くクライアントへ納品するため、これから、もう1件の特許明細書に着手する。

がんばるぞー。

2006年8月17日 (木)

新たな発見?

食の話題です(笑)。

晩ご飯に、タイ料理を食べました。

自宅の近くにタイ料理のお店があり、妻と2人で入りました。

和食派の私にとっては、34歳にして初体験です。

どんな味付けなのか、ワクワク、ドキドキしながら料理を待っていました。

ハーブや唐辛子がこれでもかというくらい料理に使われており、少しピリッと辛いですが、食べてみると、めちゃうまいやん。

タイ料理、くせになるかも。

日本人にも合う料理ですよ。

新たな発見になりました。

今度、米国の代理人と打ち合わせがあるときにでも、勧めてみようかな?

その前に、タイ料理はネーミングに独特なものが多く、少し勉強が必要だ(笑)。

ヒアリング内容、覚えていますか?

お盆明け。

今日は、昨日完成させた特許明細書を、早速、クライアントに納品。

クライアントも本日から営業のようで、タイミング良く送れたようだ(笑)。

弊所では、内部に特許図面を書く人がいないので、全て外注している。

数社の図面作成会社と取り引きさせて頂いているが、皆さんプロ中のプロであり、大変満足している。短納期にも対応して頂いており、こちらが指定した納期よりも早く納品して頂いている。大変感謝しているが、サービス業はやはりスピードが第一と実感する。品質が伴っているのは当たり前であるが。

本日、クライアントに納品した案件の図面も、早速、図面屋さんにお願いした。

さて、本日は、別の案件についても、特許明細書の作成に着手した。

現在、明細書の従来技術と、特許請求の範囲(クレーム)の作成が終了。

順調、順調。

ところで、昔は、ヒアリングした時からかなり時間が経っていると、ヒアリングの内容を忘れることがあった。このため、明細書の作成前に、ヒアリング内容を録音したMDを何度も聞き、発明のポイントから理解するのであるが、これがなんとも時間がかかり、効率が非常に悪い。

このため、現在では、特許出願を新規に受任すると、発明のポイントが理解し易いか否かで分けるようにしている。

そして、発明のポイントが理解し難い案件については、PCをヒアリングの場に持ち込み、ヒアリング中に発明のポイントと、クレームの骨子を打ち込んでいく。

すなわち、その場で、発明のポイントをデータとして残しておくのだ。

これを行うと、頭で発明のポイントを整理でき、かつクレームのたたき台が出来上がるので、しばらく時間が経っても、直ぐに思い出すことができる。

もちろん、PCに限らず、メモ帳に手書きしておいても同じことだ。

特許明細書の作成には、頭で考えている時間と、データを打ち込んでいる時間がどうしても必要になるが、私のように手先が不器用な人間はデータ入力時間を大幅に短くすることは不可能である。その代わり、頭の回転速度を上げることは誰でも可能だ。

頭を最初からフル回転させるためには、頭の中を、いかに速く、ヒアリングが終了した状態にもっていけるかによる。このために、発明のポイントだけでも、データで残しておくと、明細書の作成時間がかなり短縮される。

明細書の作成では、特許請求の範囲の作成に多くの時間を費やし、かつ神経も使う。

逆に言うと、特許請求の範囲の作成が終了すると、明細書を書くべき方向性と内容が決まるため、あとは畑仕事のようにタンタンと作業していくだけである。

明細書の作成に時間がかかると思われた方は、一度試してみては如何でしょうか?

2006年8月16日 (水)

必見!独立辞典(不動産編)

お盆最後の日。

本日も自宅で特許明細書書きに没頭。

昨日書き始めた明細書が完成したため、明日一番にクライアントに送信しよう。

自宅での仕事は今日までであり、明日から通常通り、事務所に出所。

お盆中は、チェック出しなど特に用事が無い限り、自宅で仕事をしていた。

ただ、本日は、コスモテック特許情報システムから事務所に電話があったようだ。

自宅で仕事をしていると、事務所の電話番から私の携帯に着信あり。

先日、お願いしていたターミナルアダプタ(TA)が決定したようだ。

お盆中なのに、仕事が速いなぁ。本当に感謝します。

コスモさんに選んでもらったTAは、今週末か来週初めに事務所に納品とのこと。

早急な対応に頭が下がります。これでひと安心。

さて、本日は、タイトルにあるように弁理士の独立事情について、私の体験談(失敗した点、成功した点)を交えて書くことにします。このテーマは、今後も書き続けていく予定。私は人に偉そうなことが言えるほどの人間ではないのですが、以下、経験談を述べます。良ければ、参考にしてください。

先ず、不動産。

弁理士が独立するときに、事務所選びが問題になります。

どこに事務所を構えるかについては、自宅の一部を事務所(以下、自宅事務所という)とする場合、自宅とは別に事務所(以下、賃貸事務所という)を借りる場合、があります。

自宅事務所のメリットは、何と言ってもコストが少なくて済むこと。

今住んでいる部屋の一部を事務所仕様にすればよい。

PCを置き、お客様用のテーブル又はソファを購入すれば、一応、体裁が整います。

事務所を賃貸すると、賃料の他に、権利金(自宅の敷金に相当、物件によっては200万円以上もする)が必要になりますが、これらの費用がないことは、独立当初の不安地獄から少し開放されることになります。この意味では、ある程度、不安も取り除くことができます。

しかし、自宅事務所は、デメリットが多すぎることも、これまた事実のようです。

先ず、クライアントになってもらうために、会社に営業すると、先方が事務所を見に来ることがあります。こちらがどのような環境で仕事しているのかを知るためです。

そのとき、自宅事務所だと、どう思うか?

何ともうけが悪い。

それはなぜか?

会社は組織であるので、取引相手も会社(あるいは組織)を好みます。

自宅事務所では会社というイメージからほど遠く感じられ(個人だと強調しているようなもの)、本気で相手にしてくれない。

特に、大きな会社になればなるほど、こちらも組織がベスト。

弁理士事務所は、2人以上の弁理士がいることを条件に特許業務法人の設立が認められており、最近、その数も増えています。業務法人にしなくても、最低限、弁理士2人以上という体制でのぞみたい。因みに、私の事務所では、弁理士は私一人なので、この点は課題となっています。

また、自宅事務所から出発して、運良く、事業が順調に進むと、所員やアルバイトが必要になります。

ところが、スタッフを増員させると、自宅が賃貸の場合、契約違反になることがあります。

特に、マンションなどの場合には、いつも一人だったのが、スタッフの出入りが加わり、近所からクレームがくることも考えられます(変な宗教団体ではないのですが)。

さらに、一番大きな問題があります。

それは、独立開業することに対して本気になりきれていないこと。

自宅事務所だと開業するときに資金的なリスクが軽減されるため、敷居が低くなりますが、このことは、後戻りできるという逃げ道をつくっていることを意味します。

人間、死に物狂いでやらないと、何も成功しない。

実際、私も、独立当初は潜在失業者?の時期がありました。

特に、独立当初の時期は、廃業の危機もちらつくことがありますが、できることを死に物狂いでかんばるしかないのです。

資金的なことも大切ですが、ここは思い切って事務所を借りることを強く勧めます。

次に、事務所を借りるとなると、その場所が問題になります。

当然に、都心は賃料が高く、郊外は安い。

都心が良いか、郊外が良いかは別として、

一つだけ断言できることがあります。

それは、駅から近い場所にあることです。

クライアントが打ち合わせで来所することもありますが、事務所が駅から遠いと不便をかけることになります。仕事を持ってきてくれる人が来やすい場所にあることが大前提。

最低でも駅から徒歩5分以内、できれば徒歩3分以内の場所。

次に、都心か郊外かについて。

インターネットが発達し、特許庁に対してもオンラインで手続きが可能になると、特許庁の近くに事務所を構える必要は全くありません。

ここで、特許庁近辺の虎ノ門、新橋、溜池山王は、家賃がかなり高めになっています。

私も、当初はその辺に事務所を構えようと不動産屋を訪れましたが、いいなぁと思う物件は全て予算オーバー。

予算内の物件は、私の年齢と同じくらいかそれ以上のねんきもの。

それで、場所を変えて、今の事務所がある新宿にしました。

新宿駅は、最大のターミナル駅になっており、各方面にアクセスが便利だからです。

新宿1丁目から6丁目まで(西新宿は入っていません)のうち、2丁目、3丁目、4丁目あたりが最も高いです。1丁目や6丁目は、駅から少し歩くため、意外と弱気です(これらは、私が独立する直前(2002年の11月時点)の感想なので注意ください。

当時の相場は、築10年から15年の物件で、17,000円/坪くらいでした。

今は地価が上昇しており、つい最近になってオーナー様から賃料値上げの交渉が来ました(泣)。

あと、渋谷、青山あたりは、当時も今もかなり強気です。

ただ、池袋は、都会のわりに意外と安いなぁと感じました。

次に、事務所の広さです。

一人だけで開業する場合、10坪から15坪あれば、十分です。

事業が成功し、広くなることを見越して初めから広めの事務所を借りる人もいますが、広いと坪数が増えるので、当然に賃料が高くなります。

コネなし、金なしの状態で独立した私のような場合は、リスク大です。

小さくスタートし、必要に応じて広い事務所に移転するのがベストです。

因みに、私は最初から約15坪の事務所を借りましたが、狭いという理由で移転する予定は今のところありません(悲)。

なお、あまり古い事務所は、避けた方がよいかも知れません。

IT対応や電気容量制限(最低限、40~50Aは必要)の問題があるからです。

今日はここまでにしますが、

ここまでのポイントは、

①自宅事務所ではなく、自宅とは別の事務所を借りること。

②都心、郊外でもよいが、駅から近い(できれば、徒歩3分以内)こと。

③小さい事務所からスタートすること。

このようなノウハウは、今後とも書いていきます。

2006年8月15日 (火)

特許明細書の書く順序

お盆後半。

マスコミが靖国問題で騒ぐ中、今日は静かな自宅で特許明細書の作成に没頭した。

特許明細書を書いていて、毎回思うことがある。

ここでいう特許明細書は、特許請求の範囲と、明細書の2つのことを意味するのであるが、同業者はどちらから書き始めるのであろうか?

特許請求の範囲(以下、クレームという)が先か?それとも明細書(以下、実施形態という)が先か?

私は、先輩から教えられた通り、クレームから先に書く。

正確に言えば、明細書の従来技術→クレームの順である。

クライアントから頂く資料は、装置関連であれば、装置全体を示した図と発明要部の図、それを簡単に説明したワード文書などである。

従来技術を真先に書くのは、発明の出発点を明確にするため。すなわち、頭の中で、発明の誕生を時系列的に整理するためである。

次に、その従来技術を出発点とした上で、上記資料から発明のポイントを抽出し、上位概念から下位概念まで、クレームを作成する。そして、各クレームに対応する作用と効果をできる限り詳細に書く。この結果、各概念ごとの作用が出来上がる。

特許明細書の作成では、ここまでの作業がなんともしんどい。逆に言えば、ここまで完了すれば、後は、畑仕事と同じように、図面に忠実に実施形態を書いていくだけである。

実施形態を書くときには、クレームの内容(発明のポイント)がすでに頭に入っているので、その内容を厚く記載することができ、あまり関係ない部分は簡略化することもできる。

私は、実施形態では、発明のポイントを厚く記載し、不要な部分を簡略化又は省略するのであるが、これが出来るのは明細書の書く順序にあるのかも知れない。

また、もう一つ重要なことがある。

特許法では、クレームの内容は実施形態に書かなければならないことである(特許法36条6項1号)。

このため、クレームを先に決定していないと、特許法36条6項1号を具備するような実施形態が書き難くなる。逆に、クレームではなく、実施形態を先に書く場合には、実施形態→クレーム→実施形態(クレームの内容が実施形態に記載されているか否かの確認と補充)という流れができてしまい、明細書作成に時間がかかり過ぎることになる。

このような観点で、私は、昔からクレームを先に記載している。

勿論、どちらの順番でも、しっかりした明細書を書くことができるのであろうが、どちらが主流なのかな?

仕事と健康

私は、弁理士事務所を経営している関係上、昼夜・土日問わず、仕事している。

仕事には納期があるが、仕事自体が面白いので、苦痛はない。この意味では、ロボットだ(笑)。

ベンチャーの起業でも弁理士事務所開業でも、マラソンと同じようなもので、スタート(開業)すれば、リタイア(廃業)しない限り、走り続けるしかない。途中で、止まることができないからだ。止まってしまえば、一緒に走っているランナー(クライアント)に迷惑がかかり、自己の責任を果たすことができなくなる。

このため、起業すればハードワークになることは必至であるが、健康面には誰よりも留意する必要がある。身体が健康でなければ、そもそも走り続けることが不可能だ。

そこで、私が実践している健康方法の一つとして、血液浄化がある。

方法は極めてシンプル。

血液は身体中をめぐるため、血液が健康でなければならないが、

油ものや甘いものは、血を汚すようだ。

このため、食生活においてそれらを極力排除し(全くとらないのも問題あり)、

少しずつ菜食主義に変えている。私の場合には、さらに、3食以外でも、100%の野菜ジュース(結構まずい)と青汁で補充している。また、肉よりも、背中の青い魚にしている。

私の場合、食生活の改善からスタートして、その結果、今のところ体調は良いようだ。

なお、他にも良い健康方法があれば誰か教えてください。

起業家であり続けるためには、自分、家族、クライアントのためにも、健康第一。

私は、起業家も、スポーツ選手のように、健康面に留意することが責務を果たす大前提だと考えている。

2006年8月14日 (月)

特許事務所の大きな課題

今日は、お盆ということで正午過ぎに事務所に出所。

早速、昨日修正した特許明細書をクライアントに送信する。

このクライアントには、明細書はセキュリティロックをかけてメール送信し、図面はFAX送信することになっている。

ところが、明細書は問題なく送信できたのだが、FAXが繋がらない。

何度、FXナンバーを入力しても結果は同じ。

あれ、ファクシミリが故障したのかな?

少しパニックになり、ファクシミリのメンテナンス業者に連絡すると、お盆にもかかわらず、すぐに飛んできてくれた。暑い中、本当にご苦労様です。

調べてもらうと、犯人は、ファクシミリではなく、仲介していたターミナルアダプタ(TA)であった。早速、情報機器のメンテナンス契約をしているコスモテック特許情報システムに連絡した。すると、この会社の方も別のTAを持ってすぐに駆けつけてきてくれた。感謝します。

とりあえず、コスモさんが持参したTAに替えることで、無事、FAXが繋がった。

コスモさんには事務所立ち上げ時のシステム系統から面倒を見てもらっている。

今日、私の事務所があるのもコスモさんのおかげである。本当に感謝します。

なお、TAは、サービス契約期間の関係で新しく交換する必要があるため、後日、新品のものと交換してくれるようだ。

このようなゴタゴタがあったが、特許図面を無事送信することができた。

この図面送信は、明細書を修正した私、ファクシミリを調べてくれたメンテナンス業者、TAを交換してくれたコスモさんの協力を得て、完了することができた。本当にありがとうございました。

それにしても、なぜ、TAが止まったのか、全く謎である。

今朝の停電?寿命?それともテロ?

テロはあり得ないが、寿命かな。

便利な世の中であるが、電気が落ちれば、あらゆる機能が停止するものだ。

我が事務所も、出願データと管理データをバックアップするなどのセキュリティ対策の万策は尽くしているのであるが、電気が落ちれば、何ともろいことか。

この点は、今後の事務所経営における大きな課題である。

2006年8月13日 (日)

中学1年生にタイムスリップ?

今日は、自宅で仕事と趣味に没頭した。

クライアントから特許明細書の修正依頼を頂いていたので、先ず、その仕事を完成させた。

お盆明けにすぐにチェックしてもらえるよう、明日にでも、クライアントに送信するつもりだ。

さて、仕事はそれで切り上げ、自分一人の他の時間を趣味にあてた。

私の趣味は、英語のレベルアップ、すなわち英語の勉強である。

仕事で米国特許弁護士と打ち合わせすることがある。

いつも通訳を間に立てて打ち合わせするのであるが、これが何とも不便である。

意思の疎通が円滑に進まないうえ、私と米国特許弁護士が終始、通訳の方を向いているなんとも奇妙な構図になる。実際、私と米国特許弁護士とが向かい合って英語で話すのは、最初のあいさつと最後のグッバイくらいであった。

私と米国特許弁護士とが向かい合い、英語で打ち合わせできればどれ程良いことか。

これが主な理由で、英語の勉強を初め、それを日課にしているいきさつである。

私にはヒアリング力とスピーキング力が徹底的に不足しているので、先ずはヒアリング力を底上げするように勉強している。

この勉強方法として、英文ばかりが載っているヒアリング用の本を購入し、付録のCDを聞きながら英語の発音に慣れていくという方法をとっていたが、いっこうに上達しない。

ヒアリング力が付く前に、英文の訳を覚えてしまうからだ。実際、別の英文に移ると、とたんにBGMになる始末。

よく考えると、この方法が私にとっては間違いであることに気付いた。

私にとってヒアリング力アップの効果的な勉強方法は何であろうか?

それは、母音や子音の発音の仕方から勉強し直さなければならないことにあった。

単語の意味をいくら覚えていても、その発音が正確にできなかったりすると、その単語は絶対に聞き取れない。単語を覚えるために、必死でノートに書いて練習しても、リーディングの問題は解けるかもしれないが、ヒアリングテストには全く通用しないのだ。

実際、TOEICの模擬試験を受けて、ヒアリングテストで聞き取ることができなかった英文の原稿を見たときに、なんと、全て知っている単語で構成されている文章であった。非常にショックを受けた。

この欠点を見つけ、書店に出向くと、母音や子音の発音の仕方が丁寧に説明している本があった。そして、現在、その本でヒアリングの勉強をしている。

今日は、そのヒアリングの勉強にあてたのであるが、その本には、唇を中くらいに開き、舌を上の歯の後ろにつけて強く息を吐くなど、のようなことが子音や母音別に延々と書かれている。本の言うとおり、早速、真似をして、付録のCDで確認する。

何度か舌をかむ度に、昔、中学校1年生の英語の授業で練習したことを思い出した。

妻は今日も実家に帰省しており、自宅には私一人だけであったが、当然ながら、この姿は妻には見せられそうもない。

2006年8月12日 (土)

パチンコ仮想体験?

お盆の初日。

妻が今日から実家に帰り、自宅には私一人がいるだけだ。

正直、少し寂しい気がする。

しかし、私にはお盆中に仕上げるべき仕事があり、今日は自宅で仕事をしている。

パチンコ関連の特許明細書を書いているのであるが、私自身、パチンコで遊んだ経験が無いので、四苦八苦だ。特に、パチンコ遊技のゲーム性に絡んだ特許の場合には、発明をうまく広げることができずに悩むことがある。

ゲームを体験しようとパチンコホールに足を運んでも、煙草の煙で目が痛くなり、とてもあの雰囲気に耐えられない。このため、クライアントに一から教えていただきながら、毎回勉強している。クライアントのおかげで、基礎的な知識は身についたが、まだまだである。クライアントから弁理士手数料を頂戴しながら、クライアントに明細書の内容を補充して頂いたり、パチンコ遊技について教えて頂くのは少し心苦しいが、有効な特許をとるために精一杯がんばるしかない。

ところで、パチンコなどの遊技関連の公開公報を見て、毎回驚くことがある。

それは、明細書の記載内容があまりにも多すぎることである。

発明と関連する部分については、内容を充実させることに越したことはないのであるが、発明と関係しない部分(従来技術と同じ部分)についても、決まり文句のように明細書に毎回登場してくるのだ。例えば、発明のポイントが遊技の制御方法にあるのに、パチンコ機の正面図、背面図、側面図などを持ち出して、それらの外観を延々と説明しているような明細書。

一体どんなメリットがあるのであろう?

中間処理で補正をする場合には、明細書に記載されている内容(特許法第17の2条第3項)という制限があるので、明細書では発明のポイントは厚めに書く。ところが、従来と同じ内容を記載しても、有効な補正を行うことはできない。また、分割する場合もあるが、従来技術を分割しても意味がない。結局は、弁理士手数料がその分だけ高くなり、クライアントは余計な出費をすることになる。

この点については、私も、クライアントも同感であるので、弊所の明細書は、発明のポイントを厚く記載し、不要な部分は削除して、全体的にスリム化したものとなっている。不要な部分を書く労力を、発明のポイントを書く労力に変えているのだ。

発明のポイントが遊技制御にある案件を受任したときでも、明細書に発明のポイントを厚く書けるように、禁煙のパチンコホールを探してみることにしよう。何事も経験が最も重要だからである。

2006年8月11日 (金)

お盆ムード?

午後2時頃に事務所に出所。

留守中にクライアントから電話があり、早速連絡をした。

2件分の特許図面の修正依頼だった。

私が作成してクライアントに送信していた図面と実物が少しずれていたのだ。

ずれていた所は発明のポイントから大きく外れたところであるため、特にクライアントに不利益はないのであるが、クライアントが修正を望んでいたので、早速修正させて頂いた。

我々弁理士は、クライアントに有利なように事を運ぶのであるが、どちらでも良いと思う趣味的な範囲で明細書や図面の修正を頂くことがたまにある。この点、私は、特許法どうのこうのではなく、お客様に満足頂くことがサービス業の源と考えているので、当然ながらお客様の意向に沿うようにさせて頂いている。

早速、図面屋さんに修正依頼の電話をした。この件は、イラレ屋の千葉さんだ。

今日中の納品は無理と思っていたが、夕方までに図面を修正して納品してくれた。

さすが、千葉さん。感謝するよ。

千葉さんは、特許図面に限らず、図面作成のスペシャリストであり、私もよく助けてもらっている。また、IT関連にも強く、インターネット出願に際して如何にしてきれいな図面を取り込めるかについてよく議論させて頂いた。

そんなこんなで、クライアントから修正依頼を頂いた2件分は、本日中に特許庁に出願できた。クライアントも明日からお盆休みということもあり、本日中に出願が完了して気持ちが良い。やはり、仕事を速く終わらせると、クライアントだけでなく、自分も気持ちが良いものだ。 サービス業は、品質とスピード、これが私の持論。

また、本日は、別のクライアントからPCT出願を受任した。

PCT出願は、一言で言うと、多数国同時出願(正林真之弁理士のたとえを流用)だ。

PCTとは、特許協力条約の意味。

日本の特許庁(受理官庁)にPCT出願をすると、その出願日が国際出願日としてPCT加盟国において認められ、国際出願日を基準日として諸手続が進行していくのである。この意味で、多数国同時出願となる。そして、国際出願日から30ヶ月後までに、指定したPCT加盟国に国内移行手続きをして、PCT加盟国の国内法の管轄に入る。PCT加盟国の国内法の管轄に入ると、事件は現地代理人(弁護士又は弁理士)が管理する。

PCT出願は、国内出願と異なり、PCTの規定に沿った複雑な手続きが必要なため、弁理士の腕の見せ所だ。本件も、仕事を速く終わらせ、クライアントに満足な気持ちを添えて納品しよう。

本日は、お盆前ということもあり、時間の流れも緩やかになると思われたが、お盆ムード返上で、充実した1日であった。充実した1日に感謝。感謝。

はじめてのブログ

ラグビージャーナリストの村上晃一さんの影響を受けて

はじめてブログを作りました。

私は、都内に弁理士事務所を経営している弁理士ですが、

これからは弁理士業務日誌を書き込んでいきます。

また、私のブログサイトをひとつひとつ充実させていきたいと思います。

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