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2006年9月15日 (金)

NG答案!

今日は、答案添削の感想を書いてみます。

答練に、複数の小問が含まれた形式の問題が出たとします。

このとき、先ず、注意しなければならないことは、

自分が書いた答案が各小問と対応しているか否かです。

例えば、小問が(1)、(2)、(3)という形式で書かれていると、

答案には、

問(1)について

…………

…………

  問(1)について以上

問(2)について

…………

…………

  問(2)について以上

問(3)について

…………

…………

  問(3)について以上

というような答案構成にしなければなりません。

どの解答がどの問題に対応しているのかを明確にしないと、添削者は評価できないので損をすることになります。

また、基本問題でありがちな、

定義・趣旨ですが、

小問形式では、問(1)の前に、

定義・趣旨や事例分析などの項目は不要です。

これをやると、解答用紙の記載スペースが足らなくなるばかりか、

重複した説明を各論の中でもしてしまうことがあるからです。

スペースと時間と労力の無駄ですね。

次に、原則として、各問に対する記載量のバランスをとる必要があります。

例えば、(1)は、苦手な分野なので、3行程度で終了、

(2)は、得意な分野なので、2頁くらいかけて説明、

(3)は、やや苦手な分野なので、6~8行程度で終了。

というような、答案は、心証が悪いです。

受験生の心理として、良く知っている分野は、詳しく説明しようとして、紙面を多く使いがちになります。

なんか、たくさん書くと、安心しますよね。

しかし、これをやると、NG答案になるのです。

単に記載量のバランスが悪いだけなら、添削者の心証点が下がるだけなのですが、

上記例でいえば、たくさん書いた(2)の解答に問題があることが多いのです。

(2)についてはよく知っているので、直接問われている内容を良く考えず、とりあえず書いてしまうということが意外に多いのです。この結果、論述の中心がボケた答案、厳しく言えば題意把握ミスをしている場合が多々あります。

特に、直接関係しない部分(題意の中心から少し離れた部分)に、良く知っている論点や判例などがあれば、おそらく、ほとんどの受験生が、鬼の首をとったかのように、書きまくるでしょう。

しかし、このときこそが要注意なのです。

書く気を抑えて、冷静になり、何が問われているのかをもう一度よく考えることが必要です。

また、自分が知っている論点や判例は本当に問われているのか題意を把握する必要があります。

この力を身につけることは非常に難しいので、答練の場を利用して試すのです。

所詮、答練の点数や順位なんてどうでもいいものです。本試験でベストな答案を書くためにいろいろなことを答練で試し、失敗することが勉強になります。

知っている問題に遭遇したとき、敢えて書かない勇気を身につける必要があります。

このように、本試験において、知っている問題に遭遇したときにこそ、注意が必要です。

それと同時に、自分の苦手な分野の問題が出れば、何が問われているのかを良く考え、問いに対して真正面から解答していく必要があります。

題意から少しずれた所に得意となる分野があっても、そこに走ってはダメなのです。

これをやると、逃げの答案になってしまいます。

問われている内容に対して真正面から解答していく勇気も身につける必要があります。

幸いにして、論文試験中でも、条文は参照することができます。

関係する条文に沿って説明していくことで題意に沿った答案が書けます。

欲を言えば、先日ブログで書いた、情報を条文に覚えこませていれば、さらに気の利いた答案になるのです。

小問形式の問題に出会ったときには、上述したことを思い出してください。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

ひよこ丸さんへ

こんにちは。
来週、発表ですか?
私の場合は、今頃の時期になると、結果が気になって、
勉強や仕事に集中することができませんでした。

私は4回論文試験を受験しました。
毎年、発表は特許庁に見に行っていましたが(ホームページに掲載される場合でも)、そのときの緊張感がたまりませんね。
3回の不合格を経験しましたが、そのときは、何か1年間を無駄にしてきたようで、非常に悔しい思いをしました。

しかし、そんなときでも、諦めず、自分を信じて勉強を継続していたから、今の自分があるわけです。

弁理士になってしまえば、何回受験しようが全く関係ありません。
合格してからは、実力のみが支配していきますので、受験生のときに、合格後のことも考えておいた方が良いでしょう。

ひよこ丸さんの合格を祈っています。

西村先生へ:
こんにちわ。
コメント有難うございます。
明日から三連休ですが、台風来ているみたいで天気悪そうですね。
休み位天気が良くなって欲しいです。
今週は予備校とかに行こうと考えています。
今回のNG答案のコメントも私には大変参考になりました。
来週はいよいよ論文試験の発表ですが結果はどうであれ気持ちを一新に頑張るつもりです。
昔本で読んだのですが、人間は失敗した時にどうするかによって
今後が変わってくると。失敗に対して言い訳は決してしてはいけないと書かれていました。今その言葉を思い出しました。
来週は火・水と旭川に出張してきます。
現地での機械の交換作業です。
西村先生もお忙しいみたいなので、くれぐれも体調崩されないようにしてください。良い三連休を。
これからも宜しくお願いいたします。

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