妻が入院した。
土曜日の深夜に、嘔吐と腹痛を訴え、苦しそうだったので、
拒否する妻を説得して、救急車を呼び、病院に向いました。
救急車は、すぐに到着したのですが、
受入の問合せをしている病院がどこも手一杯らしく、停止した救急車の中で15分くらいの時間を過ごしていた。
さすがに、焦ってキレそうになるが、救急隊の方も必死でサーチされているので、手を合わせてお願いするしかありません。
このとき、過去に、妊婦のたらい回し的なニュースを思い出し、実際にも、有り得る話だと実感しました。
病院の数が不足しているので、仕方ないのであるが、今後、高齢化社会になる日本の医療制度の充実を何よりも望むばかりです。
ところで、ようやく見つかった緊急病院に到着し、
すぐに点滴を受け、症状が落ち着いたところで検査室へ。
不安な妻を応援しているが、やはり自分の無力さには、情けない思いがする。
検査が終わり、当直の医師に聞くと、
「急性の胃拡張」とのこと。
胃拡張とは、胃が弛んだ状態になり、元に戻らなくなる病気。
単なる食べ過ぎではなく、胃の運動が弱っていることが原因らしい。
このような季節だし、免疫力も低下して、また、日頃の生活でのストレスも関係していたのかもしれない。
とりあえず、点滴後は、妻の嘔吐が落ち着き、少し元気が出てきたようだ。
しかし、医師と相談して、入院を決意し、さらなる精密検査を受けることになりました。
このような事態になり、また、土曜日の深夜ということもあって、
入院の準備をしなければなりません。
妻を病院に残し、私はタクシーで帰宅して、着替えやその他必要なものなどを揃えました。
このときは、すでに、明け方になっており、明るい日差しが差していました。
タクシーを降りて、歩いて自宅に向う途中で、ボランティアの方が掃除作業をしている光景を見ました。
今回の妻の入院やら、ボランティアの方々への尊敬やらで、自然に涙が溢れ出てきました。
自宅に帰ると、必要なものを揃えるときも、妻のご両親への報告をしているときも、
涙か止まることはありませんでした。
私が察するに、
妻の入院は、いつも仕事に夢中な私に気を遣い、いつも身体に負担がかかっていたことが大きな原因だと思います。
私の責任なのです。
準備をして、そのままタクシーに乗り、再度、病院へ。
受付で処置して頂いた当直医の先生とお会いして、様子を聞く。
すると、「大分、元気になられていますよ」と、有り難いお言葉を頂戴しました。
このときほど、医者の方が大きく、そして女神に思えたことはありませんでした。
本当に、感謝の気持ちで一杯でした。
病室に行くと、妻が元気そうに迎えてくれた。
また、こぼれ落ちそうになる涙を必死にこらえ、再会を素直に喜び合いました。
今すぐにでも、退院できそうなくらいに回復しているようでしたが、
このまましばらく様子を見て、
月曜日に、再度、経過の検査をして、その後、退院を決定するとのこと。
明日の月曜日は、妻の入院手続き(入院したのが日曜日の早朝だったので日曜日に入院手続きがきませんでした)と退院手続きを同時にできるという日になりそうです。
月曜日は、事務所を外出することになりますが、
急ぎの仕事の締め切りもないので、クライアントの方にはお許し頂けると思います。
それにしても、今回の妻の入院で、いろいろなことを勉強させてもらいました。
妻が元気になって、本当に良かったです。
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