実力か性格か?
何の仕事も同じだと思いますが、
相手あっての仕事をする場合には、特に必要となる条件があると思います。
それは、性格(相性)だと思うのです。
性格はその人に備わる人格だと思いますし、
この人格が相手の関係において相性として表れるものだと思っています。
この相性は、実力と比較されるケースもありますが、
両者は、決して二者択一の関係にはないと思います。
確かに、実力がなければ、事がうまく進まないし、相手の不利益にもなり得ますので、
実力優先と考えられる方も多いと思います。
私もそれは事実だと思います。
ところが、仕事は、本来、人間と人間とのアナログ関係を維持した中で行うものなので、
その大前提として、相性が絶対必要だと思うのです。
私が属する弁理士業界も同じことが言えると思います。
特許判例や審決例を十分に研究され、
高度な特許明細書の作成スキルをもたれている方は、お客側からみても、大変魅力的な弁理士だと思います。
しかし、仕事のやり取りの中で、苦手な人と仕事をしていく場合、やはり苦痛が伴うものです。
苦手意識を持つ人とは、できるだけ距離をとろうとしますので、
いろいろ指摘したいことも自由にできず、なにかと気を遣うことも多いと思います。
いくらスキルが十分だとしても、最終的に、全てお客が満足できる形で終わることは困難かもしれません。
このような経緯から、
やはり相性は、大前提だと思うのです。
理想論は、高度な実力を伴い、良い相性ですけれど、
なかなかそのようなめぐり合わせはないかもしれませんね。
何が言いたいのかといいますと、
弁理士の実務研修や倫理研修の前の位置付けとして、人格研究や人格形成なんかやってみても面白いと思います。
私も人格研究や人格形成の修行中です。
私の場合、人格修正するところがあまりにも多くあり過ぎ、一生事になると思います(笑)。
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