« 大学院を模索中 | トップページ | お客様とは?営業とは? »

2012年7月26日 (木)

小規模事務所に必要なこと

弁理士業界も、

二極化される傾向にあります。

今後、

数百人規模の事務所は、益々マンモス化していくでしょう。

逆に、弁理士一人事務所は、いつまでも小規模を維持することになります。

4人~10人規模の事務所もありますが、

これらは利益率が一番低く、経営は厳しいと感じます。

さて、最近のような不景気でも、

コネ無、カネ無の状態で独立する弁理士の方もおられるようです。

現に、開業のお知らせをいただきますので。

その方の戦略は、間違っても、「安売り」ではありません。

価格競争は、多くの特許技術者を抱える巨大事務所のみ、利益が上がる仕組みで、

弁理士一人で孤軍奮闘しても、おいしい思いはできないのです。

このことは、大企業からの受任は厳しいという結果を意味します。

知的財産協会などに加入している大企業は、

いろいろな事務所を使っていますが、独自の料金表を持っております。

旧弁理士報酬表と、この料金表を比較すると、

おそらく、若い弁理士は、腰を抜かすと思います。

それくらい、値段が叩かれた額になっています。

それもそのはず、大量の出願が必要になれば、膨大な費用がかかる反面、

激安で受ける巨大事務所もあるからです。

つまり、激安価格において、

需要=供給

が成立しているのです。

最近は、出願件数の減少により、

激安でさえも、

需要<供給

になりつつあります。

では、弁理士一人が昨日独立したとして、

どのような企業に営業に向うか?

大企業だと、激安手数料を覚悟しなければなりません。

巷の噂では、1件6万円で、特許出願を依頼している企業があるようです。

実は、私も身をもって体験したのですが、

独立当初、この会社へ営業に伺ったことがあります。

値段を聞いたとたん、持参した手土産を引っ込め、帰ってきた苦い想い出。

ですので、大企業ではない企業に営業をかけることも考えなければなりません。

しかし、大企業と取引させて頂くことは、メリットもあります。

たとえ、1件の弁理士報酬が格安であっても、

自宅事務所にすることにより、事務所の運営が可能になるかもしれません。

実は、日本ではこれが一番重要と思いますが、

大企業との取引実績を作ることができます。

大企業との取引実績は、たとえ1件でも、実績になります。

サーチ依頼1件でもです。

これは、他の企業や個人に対して、格好の営業ツールになるのです。

最初は、このような手法が良いかも知れません。

前置きが長くなりましたが、

本題です。

小規模事務所の運営するあなたに必要なことは、

ご自身のブランディング力を高めることです。

実務の第一人者でも結構ですし、本を出版することも効果的です。

お客が事務所の規模ではなく、

客が「あなた」を選択するための『ブランディング』が必要になります。

あなたのブランディングの方法は、自分に合ったものをご自身で考えなければなりません。

自身のブランディングに成功すると、

値引きをされなくなります。

弁理士一人事務所でも、古いビルに入っていても、安いスーツを身に付けていてもです。

自己のブランディング力こそ、

過当競争(ラットレース)に巻き込まれずに、大きな利益を得ることが可能になるのです。

事務所の組織を作り、大規模にすることよりも、

自己のブランディングを形成することの方がはるかに簡単です。

零細事務所の弁理士には、「ゲリラ」的なマーケティングが絶対に必要になります。

勇気を出して思い切って、チャレンジしてください。

« 大学院を模索中 | トップページ | お客様とは?営業とは? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 小規模事務所に必要なこと:

« 大学院を模索中 | トップページ | お客様とは?営業とは? »

2022年6月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト

西村知浩の特許事務所

無料ブログはココログ