最近、商標の出願から登録査定までが短くなりました!
昔であれば、商標の出願から登録査定までは、
通常の審査において、拒絶理由通知を経ない場合でも、
約1年近く要していたと思います。
最近は、ずっと短くなりました。
早期審査ではなく、通常の審査でも、約4カ月というところでしょうか。
出願によっては、あるいは指定商品によってはといった方が正確かも知れませんが、
3カ月ちよっとで登録査定になります。
ずいぶんと早く登録査定になるね、という印象です。
その一方で、審査段階での類似範囲も狭くなっている印象を受けます。
これは、商標権の範囲が狭くなっているということを意味しますので、
素直に喜んで良いものか否か、難しいところです。
類似範囲が狭くなっている場合には、
従来では一件で済んでいた出願も、複数件必要になることもあります。
意匠法の関連意匠制度みたいなものが、商標法にも必要になるかもしれませんね。
これらの状況は、当面において、たいていの出願人にとって有利と思いますが、
商標の類似範囲を狭くするような判例が連発したときには注意が必要です。
最近の判例もそのような傾向がありますが、
市場レベルの混乱までは至っていないと実感しています。
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