審判官からの電話
特許で拒絶査定になると、審判を請求します。
5年~10年の前では、審判とはいかにも閉鎖的で、冷たく、厳しいというイメージでした。
審査の延長上に位置するため、身内の審査官に甘く、出願人に対しては冷酷というような思い込みをしていました。
しかし、最近は、随分と、ユーザーフレンドリーになりました。
例えば、審判段階では、審尋通知がされます。
これに対して、回答書を提出すると、
その回答書の内容を十分に考慮して頂けます。
そして、ほとんどの案件については、審判官からお電話を頂けます。
内容は、もちろん、合議体の判断結果の連絡です。
が、
あわせて、拒絶が維持されそうなケースでは、
補正の落とし所を提案して頂けます。
これって、その提案に納得するか否かは別として、出願人や代理人にとってかなり有難い対応なんですね。
従来では、合議体の判断でダメなら、
いつの間にか、結審通知→拒絶審決でしたが、
現在、その途中に審尋がされ、回答書の提出の機会が与えられます。
ちゃんとした回答書を提出すれば、考慮して頂けるので、回答書は絶対に提出するべきだと思います。
拒絶査定不服審判、高価だけど、ハードルが下がりませんか?
審査段階の空けクレーム(拒絶理由のない請求項)の狭い権利で妥協するよりは、審判段階に突入しても、自らの主張を貫くことは重要です。
特許を取得することが目的ではなく、
特許の取得により得られる効果が目的のはずですから。
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