1人弁理士事務所
1人弁理士事務所ってどのような存在なのでしょう。
医者でたとえるならば、
町の個人病院というイメージかもしれません。
数百人の弁理士事務所が大きな総合病院というイメージに対する概念です。
大企業の中には、
処理能力や安全性という観点から1人弁理士事務所を敬遠するという話はよくききます。
しかし、中小企業や個人にとっては、個人事務所の方が何かと便利です。
一社から多くの受任は期待できないけど、
仕事自体が物凄く楽しい。
怒られるかもしれませんが、
大企業からの仕事は、単なる事務処理であり、斬新な創作性もあまり感じられません。
要は、事務所側の自由度があまりない。
仕事は、指示通りの内容を期限までに仕上げる。
独立当初は、大きな会社ばかりに気をとられていましたが、
1人弁理士事務所ゆえに、大量案件を処理できるわけではなく、
安定こそしますが、売り上げも特段…です。
よく考えてみると、大きな弁理士事務所が数の勝負で単価を安くすると、
1人弁理士事務所には不利になります。
このため、1人弁理士事務所は、大きな事務所とは別の土俵で頑張る必要性が出てきます。
そして、その土俵は、自分にしかできないオリジナルな特別仕様でなければなりません。
自分にしかできないので、こちらの言い値で仕事が決まり、
しかもこちらのペースで仕事が進む。
結果が出れば、品質をうるさく言われない。
これぞストレスフリーの理想です。
独立した多くの弁理士が事務所を大きくする方向で動く中、
私は、事務所を充実させたく思っています。
充実は、拡大に勝る。
これを実感してから、営業しなくても顧客が来てくれるようになりました。
出願しなくても、収入が増えるようになりました。
今の気持ちは最高です。
これから独立しようとしている弁理士にも、
やり方次第で、夢は叶います。
1人弁理士の独立開業、大いに結構だと思います。
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