H28年度当事者系審判研修in虎の門
11月17日と18日の2日間、終日、虎の門にて、当事者系審判の研修がありました。
主として、当事者系審判の口頭審理の手続き及び進行の座学と演習を交えた研修です。
受講生は、特許庁審判部(審判官及び審判長)と日本弁理士会の会員。
割合として、前者約40数名、後者約20名。
特許庁審判部の方と合同研修を受けるのは初めてでした。
年齢的には私と同世代になるのかな…
今回の研修で収獲になったのは、審判の合議体が何を、どのように考えているのか?
という内なるストーリー展開です。
書籍を読んでも入手できない貴重な情報を体感することができました。
弁護士による民訴と審判の共通点・相違点の確認と、それを手続きにおとした場合の対応の注意点など、目から鱗の充実した研修でした。
審判の合議体が何を明確にしたいのか?
代理人は何をどのように主張・立証すれば、審判官の琴線を触れることができるのか?
どのような点を工夫すれば、口頭審理が円滑にすすみ、審理が熟すのかなどなど‥、
数少ない口頭審理の正体を認識することができます。
これはさておき、
審判官の人達がとても常識ある、まともな大人に見えるのは私だけでしょうか?
審判部と弁理士が混在している座席なのに、
なぜか、その境界線がみてとれるように雰囲気が違うのです。
誤解を恐れずにいうと、
審判官のエリアの方が、ビシッとした神聖な雰囲気があり、
我々弁理士のエリアは、よく言えばアットホーム、悪く言えば緊張感がないような…雰囲気です。
なぜだろう?
審判部は全員スーツ。女性もビシッとされています。
弁理士は、私はスーツでしたが、私服の方も散見されました。
演習の質疑応答をふまえ、
審判部の方もやはり人間くさいところも多く、こちらの価値観と同じ土俵で議論できたところは、安心しました。
人生のあらゆる競争を勝ち抜いてきた、すごいエリート集団だと思いますが、
すごく親近感が持てる人たち。
このような方たちとの合同研修に参加させて頂き、感謝しております!
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