特許調査研修・基礎
先日、弁理士会の特許調査研修・基礎(名称は正確ではないかも)を受講しました。
尼崎弁理士の講義はなかなか面白く貴重な時間を有意義に過ごせるものでした。
さて、今回は基礎編ということで、私にとって新しいスキル的な収獲はなかったのですが、
気付きとしては、大きなものがありました。
それはサーチャーの動機やモチベーションのこと。
サーチャーの悩みについては講義の中で垣間見ることができたようです。
スキル的なところで、
テキスト検索の他に、
Fターム検索、FIターム検索などの特許分類検索…の紹介がありましたが、
私の勘どころでは、特許分類検索に頼っていては、まだまだ甘いかなぁと…
多くの特許明細書を作り込み、読み込んだベテラン弁理士は、
テキスト検索だけで正解文献を探し出すことができるはず。
キーワード入力のため、誤差(ノイズ)が出ますが、
超一流の弁理士は、そのノイズをほぼゼロにするためのキーワードをチョイスできます(o^-^o)
これが本当のプロ中のプロの技なのかなぁと…
いろんな観点で検索が可能ですが、
先行特許調査の場合、進歩性の調査までは基本的には不要かなぁ~と思います。
新規性を喪失するようなドンピシャの文献がなければ、出願しましょう、
というスタンスで、時間短縮できれば、クライアントの利益にもなる。
先行特許調査は重要ですが、
これが目的ではなく、
どのような範囲で特許権利化できるかの示唆を事前に見出せることですね。
どんなに精緻な調査を行っても、拒絶理由通知は来るんだから。
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