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2018年6月22日 (金)

答弁書での認否の重要性

知財の侵害訴訟が提起された場合や無効審判が請求された場合、

被告や被請求人は、答弁書にて相手の主張に対する認否を行います。

この認否の欄は、とても重要で、何を認め、何を否認ないし争うのか、特定しなければなりません。

侵害については事実関係に基づき、被告行為や侵害品とされる製造品を分析していけば良いですが、

無効論や無効理由については、

相手側が誤認や適当にふっかけている言論もあるため、

何を認め、何を否認ないし争うのかについて、骨が折れる思いです。

とても時間がかかり、とても(精神的に)苦しい作業になります。

それでは、

この認否については、適当に、否認ないし争うで通せるかといえば、そうではありません。

認否については争点整理の役目が求められているため、認めるべきことは認めなければ、審理が発散し、迅速審理の要求に反する結果になる。

目安として、

事実認定と法的評価が混じりあう相手側の主張に対して「否認ないし争う」と回答し、

専ら相手側の事実関係のみの主張に反論するなら、「否認する」と回答し、

専ら相手側の法的評価に反論する場合は、「争う」と回答する。

相手側の主張が適切なのか、間違っているのかの判断と、

相手側の主張がどのような性質(事実認定あるいは法的評価)なのかに対する正確な知識の、

両方が被告側に求められます。

これ、結構、骨が折れるんですよ。

いったん、「認める」なんて回答すれば、

そこで「自白」が成立し、以後、覆すことは非常に困難になる。

かといって、疑わしい場合はすべて「否認ないし争う」なんて回答すると、

争点整理が機能しなくなる。

私の経験上、ここの認否で、勝敗が半分くらい決まると考えています。

ただ、相手によっては、いい加減に認否をする代理人(特に横柄/不慣れな弁理士)もいるので、

そういう場合は、期日に厳しく追及するようにしています。

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