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2019年2月20日 (水)

涙の引き継ぎ案件

ある代理人弁理士(私と面識はありません)が急逝されたとのことで、

あるクライアントからのご依頼で私がその方の特許案件を全て引き継ぎました。

ドカーンとまとめて包袋が郵送されてきました。

先ずチェックしなければならないことは、年金管理期限や指定・法定期限がどうなっているか?

包袋には特許出願から直近までの情報が詰まっており、

それを見て各案件の現在の状況(ステイタス)を把握し、期限の徒過の有無をチェックしなければなりません。

幸いにも期限の徒過がなければ、近く到来する期限を把握しなければなりません。

弊所の特許管理ソフトに、

出願日・出願番号から登録日までの情報、年金管理情報を全て入力していきました。

これがとても骨を折る仕事なのです。

難しい仕事ではありませんが、入力情報をミスなく入力しなげはなりません。

ケースを紐解くような作業で気が滅入るのですが、

先の代理人弁理士は、うまく情報を整理されていたので、とても助かりました。

なかでも、年金管理カードを手製で作られており、特許証の情報や登録情報をコピーされて適宜切り取られ、貼り付けられていました。

クライアントからは、その弁理士はかなり高齢の弁理士で、奥様が事務をお手伝いされていたと伺っておりました。

年金管理カードには、登録料や法定期限日が手書きで書き込まれ、適宜押印されて、年季を感じます。

おそらく特許管理ソフトみたいなものはなかった時代の先輩弁理士の知恵のようなものです。

その年金管理カードに記入された情報をさかのぼる作業をしていたのですが、

そのときになぜか涙が溢れてきました。

クライアントのために創意工夫されていた痕跡があちらこちらに認められ、(それは当たり前のことなのでしょうが)、私の胸に深く訴えるものがありました。

まさに『クライアントのために、いろいろな努力を継続されてきた証』なのです。

亡くなる直前の日まで支払われていた年金。

済印が押されたカード。

きっと最後まで気力を絞られて職務に尽力されていたのでしょう。

切ない気持ちも同時に抱きました。

我々弁理士って…

年金管理ひとつとっても重要な仕事です。

弁理士の魂がこもっている仕事なのです。

今日は、先の代理人への思いで、終日、胸がいっぱいでした。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

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