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2020年11月16日 (月)

特許明細書翻訳の「may」の訳し方

主として、特許明細書の英日翻訳をしていると、

かなりの頻度で、「may」という単語に出会います。


単純に、「may」を、『・・・してもよい。』と翻訳すると、少し変な日本語になったりします。


特許明細書を作成すると、~してもよい、という表現をすることがありますが、

連続して、『~してもよい』と表現すると、なんだか変な感じなります。


そこで、mayと訳し方として他に何があるのか。

・~され得る

・~できる

・~かもしれない


最後の、~かもしれない、という表現は、特許明細書で使用しません。

そのような不明確な表現は、審査や係争において、後々のトラブルの種になります。


私が勤務していた特許事務所では、


mayという単語を、

・~できる


と統一的に翻訳していました。


しかし、これだと、canの翻訳との区別というか、ニュアンスの相違が和文で表現できないことになります。

もっとも特許明細書は、文芸作品ではなく、法的な権利書として機能すれば足りると考えるのですが、

弁理士として、もっと気の利いた翻訳をしたいわけですね。


そうすると、

mayの続きに現れる動詞との相性をみながら、~され得る、と翻訳することを定石として、

変形例の位置づけとして記載されているならば、~してもよい、と訳すことも自然です。


さらには、作用効果の意味を前面に押し出すような箇所では、~できる、という訳が適しています。


『may』という単語でも、原文が特許明細書の中でどのような位置づけで記載されているのか、これを特定することで最適な翻訳が可能になります。

機械的に、mayだから、~してもよい、と訳すのは、危険だと思います。


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