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2021年3月12日 (金)

遠くまで長く走れる士業経営

昨日、弁理士試験の合格発表がありました。

合格者の皆様、本当におめでとうございます。

しばらく余韻に浸るなり、身体を休めるなり、家族奉公するなり、ゆっくりして欲しいと思います。

弁理士に登録した以上は、弁理士同士の競争になります。

弁理士と非弁理士で区分けされますが、弁理士のグループに入れば、そこには熾烈な競争が待っています。

初心貫徹のために、お互いに切磋琢磨できれば幸甚です。

 

さて、今回のテーマは、士業経営です。

士業を取り巻く環境がレッドオーシャン化しつつあります。

そのなかでも、今回のコロナ禍になり、大きなヒントが得られたと思います。

一番大きな教訓は、投資設備のオーバースペックです。

事務所という箱庭がなくても、事業が継続できる。

リモートで人がそれほど居なくても、事業が継続できる。

このような発見があったはず。

 

士業経営で大きなコストは、先ずは人件費(保険料含む)、それから事務所の家賃。

確かに、ヒトがたくさんいて、立派な事務所を構えていたら、傍目的には豪華に見え、羽振り良い感じになります。

しかしながら、それは昭和・平成の時代に終わった感があります。

お客様も、ヒトを何人雇用しようが、一等地のセンタービルに入ろうが、そんなことは関係がない。

お客様が依頼した仕事を納期を厳守して、完璧にこなすこと。これがお客様にとって唯一の利益になる。

そう考えると、最小人員で、交通の比較的便利な郊外の事務所という選択肢も理に適っているといえます。

 

士業経営の利益=前に進む駆動力(収益力・顧客開拓力)-燃費(人件費・事務所家賃その他の経費)

 

利益を最大限にした方が良いのですが、特にレバレッジを効かせて効率良く利益を確保した方が良い。

例えば、売り上げは100億・経費99億(利益1億)の企業よりも、

売上2億・経費1億(利益1億)の企業の方が、同じ利益であっても、不況で生き残る確率が高い。

 

この燃費には、人件費と事務所の家賃があり、

これらは適度にアウトソーシングを利用して固定費から変動費に転換したり、

それに伴い事務所のダウンサイジングを図り、身軽にすることができる。

 

同様に、ダブル・トリプルライセンスも考えもの。

ダブル・トリプルライセンスは、立派な事務所を構えたいと同じように、承認欲求からくるものです。

それを実現するためには、試験合格までの時間と労力(経費)、合格後に登録してからの登録費と維持費。

これらは、上記式でいうガソリンを増やすことになります。

 

ただし、ダブル・トリプルライセンスで、ガソリン以上に、前に進む駆動力(収益)を上げられるのなら、話は別です。

そこは各個人がどのように資格を活かすかによる。

 

西村の場合、弁理士でありながら、社労士に合格して登録すると、ガソリンが増えます。

しかし、西村が日頃から支援している中小企業の現状において、技術部長が労務や人事・技術営業を兼ねているケースが多く、次世代の実機の開発や発明の発掘に十分な時間を投資できないという組織的な課題があります。

彼らの労務・人事の仕事を西村が肩代わりして行い、技術開発や発明の発掘に大きくの労力を充てることができるように考えました。

弁理士だけなら、役所や労基署に相対する格が不足しているため、社労士になる必要があるのです。

巷の弁理士と、巷の社労士がやっている仕事の総和ではなく、エンジニアが技術開発や発明の発掘により集中できるような労務環境の整備こそが西村のミッションと考えたのです。

これによって、顧問先と西村の収益が共に向上すると踏んでいます。

 

ただし、社労士が到達困難な資格だったら、どうでしょうか?

例えば、宇宙飛行士の免許や、医師の免許など。

これらの資格を得るために、莫大なガソリンが必要になりますし、それでも成就するかは不明です。

その意味で、上記式において、よりプラスになると考えて、社労士へのチャレンジに踏み切っているわけです。

 

 

士業経営の経費の最小値は、自宅開業・独りでやること。

これは経費を最小にする考え方です。

 

しかし、士業の経営成績は、売上-経費。

ある程度の投資や努力で売上にレバレッジを効かすことができれば、利益は何倍にもなる。

 

士業経営を長く、遠く走るためには、この考え方がとても大切だと思います。

 

 

 

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