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2022年3月28日 (月)

給与の高さで求人を出す特許事務所の裏側

 

特許事務所の求人内容を見ると、給与も様々ですが、

 

たまにSNS等のネットで給与の高さをアピールする経営層が目につきます。

 

 

仮に額面通りの高額報酬があったとしても、その裏には馬車馬のような労働が待っていると考えておくことが必要です。

 

特許事務所のビジネスモデルには、使用者が、労働者の稼ぎから利益を吸い取る構図があるからです。

 

 

もしそれを否定する人がいるなら聞いてみましょう。

 

自分の売上額よりも高い給与を頂けますかと?

 

 

今の時代、ある事務所に他の特許事務所よりもおいしい仕事(利益率の極めて高い仕事)が集中しているとは到底思えません。

 

特に新設事務所や新興事務所の場合、仕事の奪い合い。

 

今の不景気の中で仕事を他所から奪ってきていることから、条件が悪いのは当たり前。

 

お客様からすれば、これまでの長い付き合いを蹴って、わざわざ弁理士報酬の高い、知らない事務所に依頼することは皆無だからね。

 

 

 

そうして、利益率の低い仕事ばかりしていると、一定額の給与を確保するために早く捌く必要があるのです。

 

しかし、そんなことばかりに集中していては、実務力が伸びないんですよ。

 

 

 

経済成長が右肩上がりの時代は、条件の良い仕事が掘り出されることがありますが、

 

特許業界や弁理士業界は、斜陽産業であり、出願件数が激減している真っ最中。

 

こんな時代なので、条件の良い仕事ばかりを集められる根拠がありません。

 

 

 

あと、実質ナンバー2のポジションという売り言葉にも、意味をよく考えてください。

 

特許事務所はワンマン経営が多いですから、ナンバー2もビリも同じ位の労働者なのです。

 

事務所の利益を配分できる経営者ではありませんからね。

 

 

 

世の中、そんなにうまい話はないのが当然です。

 

気になる特許事務所があれば、経営者面談を申し込み、個別に聞いてみてください。

 

まとな経営者なら、時間を作って、相談相手になって頂けるかと思います。

 

 

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