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2022年9月25日 (日)

企業の特許戦略における3つのフェーズ

 

日頃からクライアントである中小企業の特許戦略に従事していて、

特許戦略には3つのフェーズがあることに気づきました。

 

今日はこれらの概略に言及したいと思います。

 

 

最初に簡単に自己紹介すると、

 

私は、機械・ロボット技術の特許を専門に扱う弁理士で中小企業の工場に入り、

発明発掘と権利化支援を15年間行っています。

 

中小企業には、知財部員がいないため、弊所が外部の知財部としての役割を担っています。

 

日本全国の中小企業から依頼を頂き、現在も現場に出張しています。

 

 

 

①第1フェーズ

 

工場の機械や生産設備の特許を取得する。

 

既存の技術であっても、工場の外部に出ないような状態では特許法上、非公知の扱いになる。

 

この機械を秘密にするか否かは別として、

権利化する場合には特許になりそうな特徴技術を設計者と協議する。

 

設計上の有効ポイントがあるので、そこを網羅した特許にする。

 

経営者との協議を交え、経営戦略に沿った特許戦略を練る。

 

 

 

➁第2フェーズ

 

第1フェーズで特許・技術検討した機械や生産設備に対して、

クライアントの顧客から技術事項に関するクレームが入る。

 

このクレームは営業部に行くため、営業部員も交え、設計者と技術協議する。

 

クレームを解消した改良設計があるからだ。

 

その改良設計を技術経営と特許の視点から検討し、必要に応じて発明を発掘し、特許出願を行う。

 

第1フェーズと第2フェーズは、企業の事業活動に並行して行う。

 

中小企業の場合、第1フェーズと第2フェーズの特許戦略が基礎であり、先ず着手すべき業務である。

 

 

 

➂第3フェーズ

 

第3フェーズでは、クライアント企業の顧客に加え、

新たな市場を先読みした次世代の技術を創作する。

 

クライアント企業が持つ技術シーズと、先読みした市場の特性に基づき、

次世代の機械・生産設備を設計する。

 

具体的な設計ではなく、設計思想で良い。

 

趣旨は、現在の市場が枯れても、次の時代を生き抜けるように、

知財を軸とした知財経営の準備をするためである。

 

第3フェーズでは、経営者、技術者、営業部員と、特許弁理士で、市場の創造を行う。

 

ニーズの視点、技術の視点、特許の視点に加え、経営の視点の4つの視点が必要である。

 

次世代の設計思想を想定して特許出願を行う。

 

機械系の場合、5~10年先くらいの市場の予想が対象になる。

 

 

 

以上の①~➂の各フェーズを繰り返しながら、中小企業の特許網を構築していく。

 

権利化する技術と、権利にせずに秘密化する技術の見極めが重要である。

 

100人規模の中小製造企業では、月1回程度の知財検討が必要になる。

 

 

 

技術シーズを武器にした経営から、知財経営に移行することは、

今後、技術を外注する時代になったときに効果抜群である。

 

外注先に権利を取られず、自らが外注先との関係を完全に制御でき、

市場では競合に対しても牽制することができるからである。

 

 

 

 

 

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