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士業にとっても、企業にとっても、「顧客満足」と「顧客創造」のどちらが重要なのか?
私は、資格で起業して21年になりますが、私のような経費の少ない弱小企業でも、常に新規客をとっていかないと潰れてしまいます。
なぜなら、既存客への対応を完璧にこなしても、こちらが制御できない社会の事情、例えば、顧客の廃業や合併などにより、既存客が減ることは回避不可能だからです。
もちろん、既存客の顧客満足度を高めていくことは当然ですが、その一方で新規客を継続して集客をしていかないと、やがてクライアントの数はゼロになります。
その意味で、私の持論はドラッカー理論と同じであり、企業の目的は、顧客創造です。
弊所の開業当初においては、客から依頼された仕事をそっちのけで、常に新規客を開拓するための時間をとっていました。
その結果、納期ギリギリで納品することが多かったです。
現在は、既存クライアントの案件を迅速に着手し、余裕を持って納品することに成功していますが、開業当初は、納品した後に着手する仕事がなく、本当に大変でした。
これらの事情は、他の士業(税理士、弁護士など)でも同じだと思います。
経費の少ないワンオペ事務所(士業一人事務所や一人メーカー)でも、売上を継続して上げていかなければ、すぐに倒産します。
逆に言えば、事業を継続する限り、どこかで新規客への集客を意識していかなければならないのです。これが企業家の宿命です。
人口と企業の数が減少して、日本経済も縮小時代に入り、新規客、特に外国のお客様をいかに獲得するかが、経営継続の大きなキーといえます。
これからの時代、自己ブランディングでどんどん集客できる人が益々重宝されていく時代だと思います。
私も負けずに頑張ります。
弁理士が特許実務を上達するうえで、重要なのが技術知識である。
特許庁の審査基準や裁判所の裁判例は、二の次でよい。
先ず本願の技術を熟知しないと明細書が書けないし、拒絶理由通知を貰っても引用発明との相違に気づかない。
相違に気づいても、その相違のデカさに気づかない。
その結果、特許になるべき発明でも、権利範囲を必要以上に狭くしたり、最終的には拒絶されて権利化できなくなる。
やはり本願の技術は、発明者と共有できる程度の知識が必要だ。
極論すれば、技術を熟知すれば、特許の審査基準なんて知らなくても、特許になる。
しかも技術思想の本質レベルで引用発明との差異が見分けられ、それ程、大きな限定することなく、特許に至る。
進歩性が争点の場合には、審査基準や裁判例の知識で救われることがあるのは確かだけど、発明の本質の相違を全面的に主張し、審査官に理解して貰うことで特許になってしまう。
さて、昨日は、半導体技術を勉強した。
発明の発掘に関与する上で、半導体技術の基礎知識を必要不可欠であり、応用発明が改良発明を創作することができる。
弊所は出来上がった発明について明細書を書くスタイルではなく、発明者と共同で発明を創作するところから関与している。
このため、発明の技術内容を発明者と同じレベルで共有しているのだ。
そのためには、日頃から技術知識の習得と、技術開発の流れ、競合他社の技術内容、そして、現在の最新技術を知り、技術の先読みをしなければならない。
これが特許弁理士としての生きる道ともいえる。
さて、今日も半導体技術の習得に努めよう。
弊所webサイトの1万ページ計画を立ててから、止まっています。
これはイカン。
どんなに忙しくても、一日30分の時間はサイト更新に割きたい。
同じことはブログやSNSにも言える。
twitterとインスタは比較的順調ですが、facebookやリンクトインは記事に気合がいるので更新頻度が下がります。
twitterについては当初、万垢を目指して拡大志向でやっていましたが、いまは拡大志向は微塵もなく、知る人が知る垢にしたいと思います。
弊所の営業秘密も多少投稿しているので、同業者を含め、多くの人に見られず、コソっとツイートしたいのです。
誰も知らない水面下で積み上げることが好きな性格なので、あまり周知したくないが、私の認知度アップのために当面は継続します。
さて、ウェブサイトですが、1万ページをつくる理由は広告に頼らず、自動で集客したいからです。
知財分野で一日5件の問合せがあれば合格です。
とはいえ、更新にも相応の頭脳労力と時間を要します。
昨日も特許出願の依頼を頂きましたが、仕事を迅速にこなし、余裕時間を作り、サイト更新に充てたいと思います。
マラソンを5ヵ月継続中。
昨年9月の健康診断で数値が良くなく、メタボと認定されました。
そのときの体重は約80キロ。
私はもともと体重65キロ前後の体格なので、コロナ禍による運動不足が原因です。
そのため、昨年10月から土日のマラソンを始めました。
先ずは5~10㎞のスロージョギングから。
それと腕立て伏せと腹筋です。
トレーニングの結果、現在は体重71キロ。
太ったときに買った33インチのジーパンがブカブカ。
あと半年くらいの時間をかけて本来の体重65キロに戻します。
体脂肪率は12~13%くらいになる。
でも高校生の頃は、59~60キロくらいだったので、60キロが理想です。
体脂肪率は10%前後でしょうか。
身体を絞ると、気持ちも軽くなって、前向き思考や行動力が倍増する。
同時に健康診断の数値が改善する。
事業家の私には、とても良いシナジー効果です。
先週の金曜日は、埼玉県ある某工場に訪問しました。
目的は、レーザー装置の実験があり、私がそれに同行して特許戦略を行うこと。
新宿から1時間くらい電車で走り、着いた場所が埼玉県・越谷市。
背の高い建物がなく、仕事も住居にも良さそうな場所です。
多くの技術者が集まる実験で、元・無限 MUGENの代表も実験のために来社されました。
実験工場に出向き、目を保護するメガネを装着していざ実験開始。
ロボットは動きましたが、実験結果から多くの技術的な課題が出てきました。
私は技術課題を共有しながら、ロボットの技術思想を抽出して、補正の落としどころになるポイントを次々に発掘していきます。
その過程でわからない部分もあるので、技術者や設計者に質問攻めにしていました。
特許の先行技術文献を知っていたので、発明提案書に落とし込む際には引用発明との対応関係も把握します。
弊所の特許戦略は、特許ありきではない。
先ず、競争部分についてはブラックボックスにできるか否かを検討し、ブラックボック化できそうな部分は敢えて特許出願しない。
ブラックボックス化できない部分は、特許で固める。
次に事業の協調部分については、標準化特許の可能性を考える。
特許は取り方が重要で、それを間違えれば、価値のない権利が量産されていく厄介なもの。
経営者の特許戦略や事業戦略とは一体不可分の関係になる。
そこは弁理士の儲け(出願手数料や成功謝金)を度外視にして、考えなければなりません。
特許戦略と共に重要なのが、商標戦略です。
特に商品に関する商標は、ブランディングの過程で大きな役割を持ちます。
人に与える印象や影響を考え、浸透度やブランド化できるような商標が好ましいのです。
弁理士も単なる手続屋ではなく、クライアントの使い勝手の良い権利を取得しないと存在価値がない。
その意味では、クライアントやそのお客様をよく知るところから始める必要があるのです。
本日、午前中に法律事務所で弁護士と特許侵害事件の意見交換会。
豪華なオフィスで、お洒落な弁護士が登場。
弁護士の服装チェックをしていて、毎回、どんなネクタイやポケットチーフなのかを確認するのが楽しみ。
その後、事務所に戻り、遅めの独りランチ。
夕方からは、顧問先企業の担当者が来所される。
顧問契約に印鑑を押して交わし、いよいよ顧問活動の開始だ。
その準備をしていると、事務所にクレイムドラフト起案の依頼の電話。
その対応がすぐに終わりそうなので、こちらのドラフトを先に起案。
発明を見た瞬間に、技術効果⇒作用⇒構造の骨子がイメージとして浮き彫りになる。
それを一瞬で特許請求の範囲のなかで言語化する。
私にとっては短時間かつ余裕な仕事だけど、価値の高い仕事だから、10万円の弁理士報酬を頂いている。
そんなこんなで夕方だ。
お客様のお土産用に購入していた中村屋のお菓子を準備しているなか、いざ来客。
外国企業のお客様なので顧問契約をようやく締結。
顧問の進め方などを共有できた。
接客の終了後、外国の弁理士から特許出願の依頼が入った。
こちらはパリ優先期限が少し先だが、早急に準備の上、出願したい。
手持ち案件を捌きながら、今夜は明日の準備を行う。
明日は埼玉県の某工場に出て、レーザー工具を使った実験に立ち会う予定。
久しぶりの実験でワクワクする。
コロナが明けると、人の往来が活発になるのは良い傾向。
今後も国内外の工場に出て、クライアントと交流を深めたい。
只今、特許戦略の研究中。
特許といっても、基本特許、応用特許、改良特許など様々な型がある。
対象企業の経営戦略や事業戦略に基づき、対象企業がオンリーワンの企業か否か、先行企業か後発企業かなど、その技術内容やポジショニングを考慮して、独自の特許戦略を練っていく。
世界市場において技術で標準化を狙う場合には、標準化のために適した特許を作らなければならない。
特許戦略は、明細書を作成する時だけの紙面上の議論だけでなく、対象企業の経営会議や事業戦略会議、ときには営業戦略会議のなかで練るべきものである。
経営者、事業家、技術者、営業担当と議論を重ね、最初に意図した特許権の内容で、最終的に特許権を取得することが最も重要だ。
出願過程において、本願と引用発明との関係ばかりに注意すると、この目的が達成できず、特許戦略が失敗に終わる。
世の中に多くの特許戦略の書がある。
なかでも、下記の一橋ビジネスレビューでは、内容がよくまとまっている。
知的財産権は、経営と密接不可分なもの。
だから経営と分離して知的財産権だけを議論することはあり得ない。
弊所も半導体産業の特許戦略に携わるなかで、この点に注意しながら、最適な特許戦略や発明の発掘を遂行したい。
いつの間にか、当ブログのアクセス数が100万を突破していました。
このブログを始めたのは、2006年8月。
2001年に独立開業してホームページも持たなかったので、自分のメディアを立ち上げてみたいと思ったのがブログを始めた理由。
そのとき人気があったココログで無料ブログのアカウントを作りました。
30歳で独立した若手弁理士が持つ独特の視点で、世の中の素晴らしい事や不浄な事を記事にしていきました。
弁理士だからと言って、弁理士業界や同業者に忖度するのではなく、自分の素直な意見として表現しています。
現状に満足すると進歩が無い。
常に問題点や課題への意識を尖られ、鋭い切り口で、時には感情的に綴りました。
お陰様で、当ブログの更新頻度は落ちたものの、現在も多くの方にアクセスして頂いています。
今後も、西村知浩のオフログ日記は継続し、更新頻度を上げて参りますので、応援宜しくお願い致します。
コロナ禍は昼間の弁理士相談が多く、夜間は少なかったですが、
コロナ禍が明ければ、夜間の弁理士相談が増えている。
医者やナイトビジネス経営者が多い。
時間にして、夜7時~10時。
当然に、知財戦略、特許や商標の手続に関する問い合わせがある中で、
スターター・ベンチャーの補助金申請の問合せが急増だ。
補助金の管轄も中小企業庁、経産省、農林水産省、林野庁など。
お陰で、補助金申請の見通しが少し明るくなった。
それにしても国の補助金申請の大変さは、知財の助成金とは比較にならない程の書類が要求される。
額も数千万単位なので当然ではあるが、
経営者側に国からお金をとってくるサービスは、とても感謝して貰える。
現金を目の前にすると、経営者と言えど、所詮は人間だ。
明細書等の書面だけで特許実務を完結している弁理士がなんて多いことか。
これだから日本の弁理士や特許がダメなんだと言われる始末。
弁理士業において、発明者から上がってきた発明を単に引用発明との関係で特許にしても意味がない。
そもそも知財業務にはその会社の技術戦略を知る必要があり、技術戦略には事業戦略を、事業戦略には経営戦略とマーケットを知らないと正しく把握できない。
これら三位一体となって初めて意味のある特許取得になる。
外部の弁理士がこれらに関与することは余程、顧客との間で信頼関係がないと不可能であり、経営者と対等に経営や事業を議論できないと相手にしてもらえない。
このため私は、技術や知財の枠を超え、日頃からジャンルを問わず書籍・ネットメディア等を漁り、自身の知にしている。
これがとても効果的だ。
こうして得た三位一体の考え方なら、唯一無二の存在になれる。
単なる手続屋からの脱却を図り、今後脅威になるAIにキャッチアップされない士業の戦略ともいえる。
目前の手続を意味ある形にするために、顧客のより上位の企業戦略に寄り添い、深い部分を共有することが必要だ。
今日の技術研究は、真空技術。
真空装置は、半導体製造装置と必要不可欠な技術です。
半導体製造技術については、日本のラピダスをはじめ、滋賀・彦根にあるSCREENがテレビで紹介されていました。
今も、製造装置で世界シェアを独占している企業です。
日本の半導体製造事業は、1980年代に世界でトップシェアでした。
しかし、アメリカが日本に懸念を示し、実質的に事業が凍結されました。
それが今更、世界の半導体技術の競争が激化して、アメリカが手に負えないという理由で、日本に期待している状況です。
戦後、凍結された日本の航空機産業と重なります。
日本の産業にアメリカが絡むと良くないことは経験的事実の示すところのようです。
今後、日の丸・ラピダスはどのような経緯を辿るのでしょう。
それはさておき、
弊所は、弁理士として、弊所に依頼して下さるクライアントに貢献すたるめに、日頃から半導体製造技術を研究していきます。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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