【勘違い所長・弁理士多し】小規模特許事務所の人材不足の原因とは
小規模特許事務所の人材不足の原因として、弁理士の絶対数が足らないと指摘する所長弁理士がいる。
しかし、これは根本的に間違っている。
仮に弁理士数が多くても、彼らは企業でインハウス弁理士をするだけで、小規模事務所には流れない。
原因は、小規模特許事務所が魅力ある職場として彼らに映らないことである。
万一、若手弁理士が小規模特許事務所に就職してもすぐに退職するであろう。
考えてみれば当然である。
10人規模の小規模会社に入社して、所長との相性が悪かったら終わりなのだから。
リストラも往々にして存在するし、事務所側は余計なコストと考えるかもしれないが、リストラされた本人は履歴書に傷がつく。
また所長との相性が良くても、お局や取り巻きとの関係性が悪くなり、事務所で孤立する危険もある。
若い弁理士はこのようなリスクをネット等で十分に聞かされているから、小規模特許事務所には魅力を感じないのである。
このブログでも何度も言っている事であるが、10人未満の小規模事務所の運命は、所長の引退とともに廃業するしかない。
これが自然の摂理というもの。
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