弁理士正林真之先生のご逝去
すでにニュース等で公知になっていますが、
弁理士正林真之先生がご病気により逝去されました。
還暦を前にした59歳でこれから人生を楽しむというときなのに。
正林先生は私の弁理士試験の師匠です。
当時、Wセミナーの論文ブリッジで初めてお会いして、その後、正林先生が移籍されたLECの論文講座でお世話になりました。
2001年、正林先生のお陰で私が弁理士論文試験に合格できたと思います。
若いのに話が面白く、夢のある話題が絶えない先生の話術に惹き込まれ、辛い弁理士受験時代を乗り越えることができた。弁理士試験合格の恩人の一人です。
知財の実務では全く交わりはありませんでしたが、事務所経営においては苦労話を聞かされていました。後継者候補として事務所に入って失敗、共同経営で開業しても失敗を経て、単独で独立開業して、いまや丸の内に200名以上の所員を擁する日本を代表する特許商標事務所に成長・発展しています。
昭和時代なら格別、一代でこの規模の事務所にすることは今や困難です。それを正林先生は見事に成し遂げたわけですから、起業家としても経営者としても素晴らしいと感じています。
実は私が独立開業してから一度もご挨拶に伺ったことはなく、不義理をしておりました。正林先生の事務所が年々大きくなっていたので順調だったと思い込んでいたこともありますし、私は自分のことで精一杯という日々があり、ついつい私事を優先させてしまっていたのです。
晩年はご病気に苦しまれていたようですが(ご病気とは知りませんでした)、ゆっくり休んで欲しいと願っています。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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